マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、映画『バービー』BARBIE  Ryan Gosling as Ken Margot Robbie as Barbie 2023.

    Photo: ©Warner Bros/Courtesy Everett Collection

    世界中で大ヒットを記録した映画『バービー』(2023)の続編製作が、危機に瀕している。『The New York Times』および『Variety』によると、ワーナー・ブラザースと、前作で監督・共同脚本を務めたグレタ・ガーウィグ、共同脚本のノア・バームバック、製作&主演のマーゴット・ロビー、そしてケン役のライアン・ゴズリングとの間で、契約交渉がまとまっていないそうだ。ワーナーとマテル社の契約が今年12月で失効することから、早期にまとまらない場合、ガーヴィグ監督&ロビー主演による『バービー』の続編は、封印される可能性があるという。

    マテル社のアイコニックなドールを具現化し、社会通念やジェンダーロールに切り込んだ『バービー』は、世界興行収入14億ドルを突破するヒットを記録。ワーナー・ブラザース史上最高興行収入記録樹立、女性監督単独の作品として史上初めて世界興収10億ドルを突破するなど、歴史的快挙も成し遂げた。またアカデミー賞で8部門にノミネートされ、ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルによる主題歌「What Was I Made For?」が歌曲賞を受賞。ピンクを基調とするバービーコアが席巻するなど、カルチャー面でも世界で大旋風を巻き起こした。

    ガーウィグとバームバックには続編のアイデアがあるものの、条件面で折り合いがついていないという。その背景には、前作の契約締結時にガーヴィグ監督ら4人の要望で、続編に関する状況を盛り込んでいなかったことがあるようだ。スタジオでは、この3年で6回以上のオファーを提示し、5月にオファーされた最新の条件は、前作より増額した前払い金と収益分配を含む「人生を変えるほどの金額」だったされるが、契約には至らなかった。折り合いの付きそうな条件を、ワーナーのCEOデヴィッド・ザスラフが「あまりにも寛大すぎる」と承認しなかったという関係者の話も伝えられている。

    マテル社とワーナー・ブラザースの提携が切れた場合には、マテル社が今後バービーを他のスタジオで映画化する際、ストーリーやキャラクター設定、キャストなど、前作の要素を継続させることができず、まったく新しい作品として開発する必要があるという。

    Text: Tae Terai

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