笑顔でインタビューに答える安田成美(ロケーション協力:kudan house、カメラマン:yuichi sugita)
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     女優の安田成美(59)が第二の人生を歩み始めている。1994年にお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武(64)と結婚。その後は家庭を優先するために仕事をセーブしていたが、子育てが一段落したのを機に生活を自分軸へシフトさせた。今秋には朗読会とライブの開催を控えている。本紙の取材に「トライし続ける格好いいお母さんでいたい」と希望いっぱいに語った。

     11月に還暦を迎える。「“私も60年生きてきたのね”って感じです」。自然体で軽やかな言葉とは裏腹に、その表情からは充実ぶりがにじみ出ていた。2024年に始めた自身がプロデュースする朗読劇「星の王子さま」は3年目。9月9、10日に東京・池袋の自由学園明日館講堂で上演する。さらに昨年、約40年ぶりに単独ライブを開催した。今年は60歳を記念したライブを11月27、28日に東京・丸の内のコットンクラブで開催する。

     多岐にわたる挑戦のきっかけは3人の子供が3年前に成人したこと。「子供に手がかからなくなって日常のサイクルが完璧に変わりました。自分と向き合う時間が増えた中で、自分の名前が忘れられないうちに何かやりたい、何かやらなきゃと思うようになりました」。

     中でも長女でアーティストの木梨なつ子さん(23)の言葉が音楽活動を再開させる後押しとなった。「音楽活動はとてもできないと思っていたんですけど、娘に“自分のためにやれ”って言われたんです。なるほどなって思いました。この年になると経験がある分、余計なことを考えてしまうんですが、何事も怖がらずにトライしてみようと思いました。やっぱり子供にはダサいって思われたくないですからね」。母親として挑戦する姿を子供たちに見せることを決意した。

     そして約40年ぶりに立ったステージ。「緊張しました。3、4分でストーリーを伝えるのはお芝居とはまた少し表現が違います」と振り返りつつ「若い頃は歌うことに精いっぱいだったんですけど、今は歌詞をもっとくみ取れるようになりました」と変化を語る。
     現在は朗読会の準備と並行して、ライブに向けたボイストレーニングを行っている。「朗読会では“大切なものは目には見えない”というメッセージを伝えたいし、ライブでは今の自分だからこその表現ができたらいいなと思います」と意気込む。充実の日々に「目標に向かって頑張ることが凄く面白いなって思います」と笑顔がはじけた。

     「死ぬ時に後悔するのが一番もったいない。命は限られているんだから、生きている間にやりたいことを全部やりたいです」。自身の人生を目いっぱい楽しむことを誓った。 (望月 清香)

     ◇安田 成美(やすだ・なるみ)1966年(昭41)11月28日生まれ、東京都出身の59歳。中学在学中にスカウトされ芸能界入り。84年に映画「風の谷のナウシカ」のイメージソングで歌手デビュー。89年の「同・級・生」、92年の「素顔のままで」など多数のドラマに出演。2男1女の母。

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