ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.11 14:05
韓国の女優ハヨン(本名アン・ハヨン)側が、曽祖父の親日行為をめぐる疑惑について「事実無根」としていた立場を翻した。
ハヨンの所属事務所BISTUSエンターテインメントは11日、「最近報じられたハヨンの家族史に関連して当社の立場をお伝えする」とし、「まず、われわれが先に『事実無根』と申し上げた部分について説明すると、追加確認の結果、曽祖父の安商鎬(アン・サンホ)先生が1916年、大正親睦会の評議員名簿に名前が記載されている記録が実際に存在することを確認した」と説明した。
大正実業親睦会(大正親睦会)は1916年、日帝強占期初期に李完用(イ・ワニョン)、宋秉畯(ソン・ビョンジュン)らを中心に結成された親日団体だ。
続けて「十分な検証をせず、『事実無根』と性急に回答して混乱を招いたことを心よりおわびする」とした。
所属事務所は「ハヨンは最近、テレビ番組に出演中、質問に答える過程で一族が4代にわたって医療を家業としてきた経歴に言及したことがある」とし、「これによって意図せず論争を招いたことについて、本人は非常に重く受け止めている」と伝えた。
続けて「当社は歴史的事実と一人の人物の経歴を大衆に伝えることに、どれほど慎重な検証が必要なのかを今回の件を通じて深く認識した」とし、「ハヨンも今回の件で皆さんにご心配をおかけしたことを深く胸に刻み、今後さらに慎重かつ謙虚な姿勢で臨む」と明らかにした。
前日、所属事務所は「曽祖父が安商鎬先生であることは事実」としながらも、「オンライン上で提起された親日疑惑に関する内容は全く事実ではない」と明らかにしていた。
今回の論争は、ハヨンが7日に放送されたKBS(韓国放送公社)第2テレビのクイズバラエティ番組『屋根部屋の問題児たち』に出演し、4代続く医師一家であることを明かしたことから始まった。
当時ハヨンは「曽祖父は日本で西洋医学を学んで帰国し、漢陽(ハニャン)で開業した最初の医師だと聞いている」とし、「祖父と父、姉も医師」と話した。
番組ではハヨンの曽祖父を紹介し、「高宗(コジョン)皇帝も治療」したという内容の字幕も流れた。放送直後、オンラインコミュニティなどを中心に、ハヨンの曽祖父が日帝強占期に活動した安商鎬(1872~1927)ではないかとの推測が浮上し、その行跡をめぐって親日疑惑が提起された。
安商鎬は大韓帝国時代、日本で西洋医学を学んだ後、帰国して医師として活動した人物だ。韓国人として初めて日本の医師資格を取得したことでも知られている。朝鮮王朝実録には、嘱託医として純宗(スンジョン)の健康を管理した記録も残っている。
論争となったのは、安商鎬の日帝強占期の行跡だ。オンライン上では、1918年に朝鮮総督府の機関紙「毎日新報」を通じ、日本人女性と結婚した安商鎬が、日本人と同じような生活を送っているという趣旨の発言をしたという内容などが拡散した。
また、1919年に高宗が徳寿宮(トクスグン)の咸寧殿(ハムニョンジョン)で脳出血により倒れた当時、典医だった安商鎬が日本人の指図を受けて高宗に毒薬を盛ったとの濡れ衣を着せられたという記録も伝えられている。ただし、韓国学中央研究院は関連資料が十分ではなく、この疑惑の真偽は明らかになっていないと説明している。
ただ、民族問題研究所が2009年に編纂した「親日人名辞典」の名簿には、安商鎬の名前は掲載されていないことが確認された。
一方、2019年にKBS第2テレビのドラマ『ドクター・プリズナー』でデビューしたハヨンは、Netflix(ネットフリックス)『トラウマコード』『鉄槌教師』などに出演した。7日に公開されたNetflix『恋は飴模様』で主演を務めている。
