テレビ東京のフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」の第3弾として放送された『魔法少女山田』が書籍化。KADOKAWAから10月1日(木)に発売される。価格は1870円(税込)。
「唄うと死ぬ歌」を遺した山田正一郎を巡る物語を軸に、テレビ放送版の内容を再構成。さらに、新たに制作された映像パートを収録し、後半は放送版とは異なる展開が描かれる。
書籍ではテレビ東京のプロデューサーである大森時生さんをはじめ、寺内康太郎さん、福井鶴さん、夜馬裕さんの番組制作陣が参画。構成/執筆/監修を担当した。
考察不要のはずが考察が活発化した『魔法少女山田』
『魔法少女山田』は、2025年7月にテレビ東京の「TXQ FICTION」シリーズ第3弾として放送された作品。
全国で約20万人を動員した展覧会「恐怖心展」にあわせて制作され、「考察が必要ない物語」として設計されていた。しかし放送開始後は、その意図とは対照的にSNSや動画配信サービス上で考察や検証が相次いだ。
『魔法少女山田』(1)
『イシナガキクエを探しています』『飯沼一家に謝罪します』といったこれまでの「TXQ FICTION」シリーズ同様に考察が活発化。
都市伝説として語られる「唄うと死ぬ歌」と、その作者とされる山田正一郎を巡る謎は、多くの視聴者の関心を集めた。
「唄うと死ぬ歌」を遺した山田正一郎の人生を追う書籍
書籍では、ライター・橘鯨之介が山田正一郎の死と「唄うと死ぬ歌」の正体を追って取材を進めるという構成。制作関係者への取材や残された記録を辿るなかで、作品そのものの見え方が少しずつ変化していく。
さらに、新たに制作された映像パートも収録。テレビ版とは異なる結末へ向かうことで、山田正一郎という人物への印象も大きく揺さぶられるという。
テレビ版『魔法少女山田』より
テレビ版『魔法少女山田』より
山田正一郎は黒幕なのか、被害者なのか、それとも救世主なのか。一人の善人の人生が、人々の解釈によって別の物語へと変質していく過程を描く作品となっている。
なお、Amazon.co.jp限定版には「唄うと死ぬ歌(カラオケver)」の音声データと山田正一郎の直筆楽譜を収録。楽天ブックスでは、山田正一郎の遺品という設定の「ボイスレコーダー」メモ音声(4分41秒)を視聴可能。さらにカドカワストアでは「シンパイ刑事」記念品をモチーフにした魔法少女ステッカーも付属する。

ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」編集長。1985年生まれ。東京工芸大学アニメーション学科卒業後、エンタメのマーケティング・コンサル会社で業界誌やフリーマガジンの編集/記者として従事。2017年からKAI-YOU inc.、2020年1月から現職。アニメや声優といった領域を中心に、取材・編集・執筆を行っている。KAI-YOUフットサル主催。

