ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)の2026-27年秋冬コレクションを紹介。
ローリング・ストーンズの”低迷期”に着想
ラッド ミュージシャンが今季目を向けるのは、イギリスのロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ
(The Rolling Stones)が1968年にシングルの楽曲『Jumpin’ Jack Flash』で復活を遂げるまでの”低迷期”。あえて「美しくも生き生きともしていないもの」をテーマに掲げ、デカダンス(退廃)的な視点からクラシカルなスタイルを再構築した。
退廃的なムードを支えるナポレオンジャケット
象徴的なのが、コレクションに繰り返し登場するナポレオンジャケット。スタンドカラーとオープンカラーで着用できる2WAY仕様を採用しており、多彩な着こなしを叶える。端正なフォルムをベースにしつつ、ライダースジャケットを思わせるファスナーディテールを取り入れ、クラシカルな佇まいにロックのエッセンスをさりげなく織り交ぜたピースも登場した。
テーラードジャケットにフリルシャツを合わせて
テーラードジャケットは、1960年代を思わせる浅めのノッチドラペルや、スクエアショルダー気味の構築的なシルエットが印象的。フリルを配したシャツを合わせることで、当時のロックスターを彷彿とさせる華やかさを添えた。
シルエットを追求したボトムス
シルエットへのこだわりが光るボトムスにも注目したい。スラックスは、スリムなシルエットをベースに膝下を絞り、裾にたっぷりとクッションをためることで、歩くたびにフレアのように広がる流れるようなラインを演出。見る角度や動きによって異なる表情を見せる、美しいドレープが印象的だ。また、ワイドパンツは、裾のアジャスターを絞ることで立体的なフォルムにアレンジすることが可能。ベーシックなアイテムにも新鮮なシルエットを与えている。
繊細な装飾で世界観を表現
さりげなくちりばめられた繊細な装飾も、デカダンスの世界観を際立てている。ベルベットにラメ糸で薔薇柄を総刺繍したジャケットは、光沢感と華やかさを兼ね備えた存在感のある一着。加えて、花柄レースをニードルパンチで一体化させたMA-1にも注目したい。無骨なミリタリーウェアにロマンティックな軽やかさをプラスし、相反する要素を巧みに融合させている。



