イギリスのヨークシャー地方を舞台に、土地に秘められた伝承と家族の崩壊を描いた『スターヴ・エイカー 召喚』(9月11日(金)公開)の日本版予告が解禁。合わせて15点の場面写真が到着した。

    【写真を見る】ココタジロ監督はヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』に影響を受けたという【写真を見る】ココタジロ監督はヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』に影響を受けたという[c] House Starve Acre Limited, Acre Film LLC, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute 2023

    フォークホラーの伝統を現代的な感性で再構築した本作。監督、脚本をイギリス映画界の気鋭、ダニエル・ココタジロが手掛ける。主演を務めるのは、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のマット・スミスと、「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」、『セイント・モード/狂信』(19)のモーフィッド・クラーク。

    物語の舞台は、ヨークシャー地方の人里離れた〈スターヴ・エイカー〉。リチャードとジュリエット夫妻が最近移り住んだこの土地は、家族に対して奇妙な力を及ぼしているように思われ、息子のオーウェンは、ジャック・グレイの口笛が聞こえると寝言で話すようになっていた。

    ある日オーウェンは突然命を落とし、その死は夫婦のあいだに深い亀裂を生むことに。ジュリエットは亡き息子の魂と交信し、リチャードは、自分たちの土地のどこかに埋まっている、民間伝承にまつわる古いオークの木を掘り起こすことに取り憑かれていく。そしてリチャードは、大きな野ウサギの骨格を発見する。しかし日を追うごとにそれは肉付き蘇生していき…。

    今回解禁される予告編は、⼀家に降りかかった不幸から始まる。喘息発作で窒息状態の幼い息⼦オーウェンに母のジュリエットは必死に呼びかけるものの、夫婦は愛する息子を失ってしまう。悲しみに囚われたジュリエットは、地元の女性から「悪魔を追いだせば、かなり楽になる」と霊的な瞑想を通じた交信にのめり込む。一方、考古学者であるリチャードは一心不乱に採掘し、次第に夫婦の会話は無くなっていくことが見て取れる。

    さらに、リチャードの部屋の“秘密”や地元にまつわる不気味な伝説など、謎が散りばめられ、不穏な空気に満ちた予告編となっている。

    また、場面写真も⼀挙15点が公開。英国らしい曇天とフォークロアの色彩で統⼀された世界観が印象的なものとなっている。ココタジロ監督は、「英国の風景は郷愁を呼び起こす力がある。人が自分のルーツへ戻ったとき、そこでなにが待っているのか。どんな記憶や迷信が、地中から再び浮かび上がってくるのか。リチャードのように、それを現代的で合理的な⽅法で理解しようとすることはできます。しかし、表面の下には、⾃分では制御できない何かが潜んでいるのではないかという実存的な恐怖は、常につきまとうのです」と語っている。

    喪失と禁忌が交錯し、真実に気づいたときかつてない恐怖が襲いかかる本作に期待が高まる。

    文/入江奈々

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