ブックデザインの女王が見せる、本の可能性と奥行き
本展覧会では、紙や製本、色彩、文字の組み合わせを、自らの手と目で確かめながらかたちにしていく。ボームの思考と試行錯誤の跡を伝える。 ©ATELIER MUJI
活字離れ、読書離れが懸念される一方で、アートブックやジンのマーケットは着実に拡大。
本は単に文章を読むためのものから、感覚を刺激する道具へと進化し、物質としての存在意義が、より強く求められている。
本と空間の関係性を探りながら、本のある暮らしを提案してきたMUJI BOOKSが、10周年を記念し、オランダ人グラフィックデザイナー、イルマ・ボームとともに書籍『ブック・アクティビスト』を刊行した。イルマ・ボームは数多くの書籍を手掛けてきた、ブックデザインのプロフェッショナル。印刷、紙、製本、色彩、文字、写真など、本の設計にまつわるあらゆる要素を巧みに編集しながら、手に取る者の五感に響くデザインを導き出してきた。
今回手掛けた『ブック・アクティビスト』は、これまでボームが個展を開催するたびにつくってきた、赤い表紙のミニブックのフォーマットを踏襲。手の中にすっぽりと収まる80×60㎜という小型ながら、図版720点を掲載した全1500ページの充実した内容だ。2026年の最新プロジェクトから1985年のキャリア初期のものまで、手掛けた500冊以上の書籍を年代順に収録したほか、バチカン図書館で行った中世の書物のリサーチや、自身が集めた古本(ibセレクション)を紹介。そしてよき理解者であり、最愛のパートナーであるユリウス・フェルミューレンに捧げる言葉も寄せ、卓越したデザイナーとしての側面だけでなく、人としての奥行きまで感じさせる特別な一冊に仕上がっている。
無印良品 銀座のATELIER MUJIで開催中の展覧会では、ボームの代表作のほか、自身が手を動かしてつくった小さなモックアップや、製紙会社と共同開発した「IBOペーパー」の紹介など、ボームの創作の実像に触れることができる。
書籍『ブック・アクティビスト』は、一部のMUJI BOOKS売場と、ネットストアにて販売中。¥19,800
「ブック・アクティビスト」
開催期間:開催中〜8/23
開催場所:ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
開場時間:11時〜21時
休館日:店舗に準じる
料金:入場無料
https://atelier.muji.com

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