
林家正蔵(左)と春風亭一朝(右)とともに、ガッツポーズする春風亭一花(撮影・木村 揚輔)
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9月に史上初の女性単独抜てき真打ちとして昇進する落語家の春風亭一花(39)が2日、都内で真打ち昇進披露会見を行った。所属する落語協会での単独の抜てき昇進は兄弟子の春風亭一之輔(48)以来、14年ぶり。5人抜きの抜てきで「身が引き締まる思い。私のモットーは伸びしろ。“ドライフラワー”になるまで、長く長く頑張っていきたい」と自らの名前にかけて力強く意気込んだ。
一之輔と一花の師匠である春風亭一朝(75)も会見に同席した。現在10人の弟子がいる一朝は、2人の単独抜てき真打ちを育て上げたことになる。「一之輔で経験していたので、またかと思いました。別に驚きはしませんでした」と弟子の昇進を聞いた瞬間をひょうひょうと振り返った。
一花については「どこにでもいそうな子なんです。うちの弟子の中で唯一の江戸っ子(台東区出身)でございますんで、本当に性格がさっぱりしている。実に人に好かれる。そういう点では私も羨ましいと思っている。ちょっと抜けているところもあって、良いなと思っている」と人となりを評価した。
優れた落語家を育てるすべを問われると「師匠(五代目春風亭柳朝さん)に倣い、個性を大事にして、型にはめないようにしてきた。それが良いのではないか」と分析した。「その代わり稽古はしろと言ってきた。それをみんな忠実に守ってくれているのが功を奏したのかな」と弟子の躍進に目を細めた。
稽古熱心で通っている一花。その根底には、やはり師匠から言われている「稽古をしなさい」という言葉がある。稽古を続けられるモチベーションについては「それだけなんです。これを守らないと。師匠に見ていただけるのはそこだけ。それが一門のみんなのモチベーションになっていると思います」と口にした。
一花自身は一朝の稽古風景を一度も見たことがないことを告白。「おかみさんに聞いたら弟子がいない時、来る前にやっていると、うかがった。本当に稽古が大事。そして自分で稽古していると言ってはいけないんだという戒めを背中で教えていただきました」と明かし、師匠への尊敬の念を示した。
一花は9月21日の上野・鈴本演芸場を皮切りに、都内5カ所の寄席で45日間の興行に挑む。
