「本を読んでほしいのに、なかなか読んでくれない」――そんな悩みを抱える親は少なくない。しかし、家庭でのちょっとした工夫で、「本を読むのが当たり前」という習慣を育てていくことができる話題の書『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』では、親子で読書を楽しむおやくそくも紹介している。本記事では、教育評論家の親野智可等氏に、子どもが自然と本を読むようになる家庭の習慣について話を聞いた。
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家族みんなで本を読む時間をつくる
――子どもの本離れは年々進んでいます。親としてはぜひ本を読んでほしいということもあるのですが、「読書習慣」をつけるおすすめの方法はありますか?
親野智可等(以下、親野) 家族みんなで本を読む時間を作ることをおすすめします。
「○○家読書タイム」なんて名付けて楽しくできるといいですよ。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』にも、「かぞくと いっしょに ほんを よもう」という項目があります。ワンちゃんの家族がみんなで本を読んでいますね。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・かぞくで いちぎょうずつ ほんを よんでみよう。
・やくを きめて ほんを よんでみるのも たのしいよ。
・いちばん すきな ばめんに ついて かんそうを はなそう。
・ほんの ないようを クイズに してみよう。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
こんな風に親子で読書を楽しめるといいですね。
私が学校の先生をしていたときも、毎朝20分の読書タイムをやっていました。
他にもやることはあるんだけど、一切やめて、8時から20分間ひたすら読書。
すると、子どもたちは8時を待たずに、7時55分くらいから読み始めるんです。
やることが決まっているからですね。
しかも、20分読んでそれで終わりに子どもたちはしないんですよね。
理由は、続きが読みたいから。
休み時間に読む。算数のプリントが早く終わったら、「先生、本読んでいい?」と言う。
それに、家でも読む。
結果的に20分が40分になり、もっと読む子も出てくるんです。
ですから、5分でも10分でもいいので、読書タイムを作ることには大きな意味があります。
一緒に図書館や書店に行くのもおすすめ
――たしかに、大人でも本を読むのは億劫になってしまうことがありますが、最初を読み始めると、つい夢中で読んでしまうこともあります。
親野 そうそう。子どもも一緒ですよ。
それから、一緒に図書館や書店に行くこともおすすめです。
できれば親子で、最低でも週に一回くらいは行けるといいですね。
親から「この本面白そう!」「ママも子どものときに読んだけど、感動して今でも覚えているよ」などと紹介してあげるのもいいですよ。
そういう生活をしていると、子どもも自然に本を読むようになります。
好きな分野の本を読ませてあげる
それから、中学年・高学年になって、読み聞かせはもう難しいけれど、本好きにしたいという場合は、本人が好きな分野の本から入るといいですね。
野球が好きなら大谷選手の本。サッカーが好きならサッカー選手の伝記。学習漫画でもいいし、図鑑でもいい。
こういう本はハードルが低いので、読書好きにつながりやすいんです。
無理に小説や伝記を読ませようとしなくていい。
まずは本人が好きなものを読む。
そして、「読書って楽しいな」と思ってもらうことが重要です。
ただ本を与えるだけではなく、どうしたら本を読みたくなるかという環境を整えてあげる。
そういう工夫が大切なんだと思います。
