©『チルド』製作委員会 (NOTHING NEW・東北新社)

     登壇者:岩崎裕介監督

     国内外で大注目の『チルド』が、7月16日~8月2日までカナダ・モントリオールで開催中の北米最大級のファンタスティック映画祭である、第30回ファンタジア国際映画祭Cheval Noir Competition部門への正式出品され、岩崎監督が舞台挨拶を行った!

     Fantasia International Film Festival(ファンタジア国際映画祭)は、1996年にカナダ・モントリオールで創設された、北米最大級のファンタスティック映画祭。ホラー、スリラー、ダーク・コメディ、アニメーション、SF、アジア映画など、ジャンル映画の最前線を紹介する場として国際的に高い評価を受けている。北米の配給・批評家・映画関係者が集まる“ジャンル映画のハブ”として知られる。中でも今期は、1996年の創設から30周年の節目となる特別な年となる為、映画祭側もアニバーサリー企画を多数展開しており注目を集めている。

     今回、『チルド』が選出された長編コンペティション部門(Cheval Noir Competition部門)は、主要コンペティション部門で、長編ジャンル映画の最高賞を決める中心カテゴリーで、ホラー、スリラー、ダーク・ファンタジー、社会風刺、アジア映画など、ジャンル映画の革新性と完成度を評価する部門。ただ怖い・ただ面白いではなく、ジャンルを更新する視点や社会的テーマ性が重視される本部門で、『チルド』が現地時間7月25日(土)に上映された!

     会場となったAuditorium des diplômés de la SGWU(オディトリウム・デ・ディプロメ・ドゥ・ラ・エス・ジェ・ドゥーブリュ)には、世界各国から集まったジャンル映画ファンが続々と詰めかけ、692席の上映チケットは完売。開場前から多くの観客が列を作り、Cheval Noir Competition部門に選出された本作への関心の高さが垣間見えた。

     満席の会場では、700名近くの観客が会場を埋め尽くし、上映中には驚きの歓声や笑い声も会場の各所から聞こえてきた。終盤からは多くの観客が予測不能な88分間の展開に食い入るよう集中し、エンドロールが流れ終わると大きな拍手が沸き起こった。

     上映後の熱気に包まれる中、脚本・監督を務めた岩崎裕介が登壇。世界最大規模のジャンル映画祭であるファンタジア国際映画祭で上映を迎え「とても変な映画だと思うので、今回のQ&Aを通して自分の中の疑問を解消してほしいです」と述べた。

     登壇では、本映画祭のプログラミングディレクターであるファンタジア国際映画祭 プログラミングディレクター ニコラ・アーカムボルト氏から「(本作において)岩崎監督の実家がコンビニを経営していたというバックグラウンドが、今回の脚本や演出にどのような影響を与えたか?」を問われ、「例えば劇中に出てくる木刀は、実家のコンビニに実際にあったものを使用しています。小さい時お父さんになんで木刀を持っているのか聞いたら、泥棒が来たらこれでぶちのめす、と言っていました」と岩崎監督が答えると、会場は大きな笑いに包まれた。

     続けて「なぜ今回ブラック・ユーモアのトーンを選んだのか?」という質問に対しては、「元々はより真っ直ぐとしたホラー映画として制作することを想定していましたが、コンビニで働く人々のリアリティを追求していくうちに、気づいたらコメディになっていました」と本作の独特なトーンについて背景を述べた。

     また、会場では上映を楽しんだ観客からも10問以上の質問が飛び交った。「なぜサラダチキンを重要なモチーフとして選んだのか?」と問われた岩崎は、「仕事が忙しい時、合間にコンビニへ駆け込み、健康的だと言われているサラダチキンをバッと手に取り、道で急いで食べている時に、ふとディストピアのような感覚を抱き、自分こそがサラダチキンなのではないか、と感じた。それがこの映画を制作するきっかけになった」と回答。

     15分と定められてたQ&A時間は30分を超え、最後は惜しまれながら盛大な拍手と共にファンタジア国際映画祭での上映は幕を閉じた。

     本年のベルリン国際映画祭にはじまり日本国内でも旋風を巻き起こしている『チルド』は7月17日(金)より全国の劇場にて公開中。続報にもご期待いただきたい。

    ©『チルド』製作委員会 (NOTHING NEW・東北新社)公開表記

     配給:NOTHING NEW
     テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中

    (オフィシャル素材提供)

    関連作品

    Share.

    Comments are closed.