
【画像・写真3枚目】Palette Parade夏目志穂、慶大卒・広告代理店からアイドルへ ほどけた“硬さ”と表情の進化
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「Palette Parade」の夏目志穂が都内で、5周年ワンマンライブを前にソロインタビューに応じた。会場はグループにとって未知の大舞台となるLINE CUBE SHIBUYA。4周年ワンマンライブから全国ツアーを経てきたこの1年、夏目は歌への苦手意識、全力で走りすぎる自分、そして大きな会場に立つプレッシャーと向き合ってきた。(「推し面」取材班)
夏目のステージには、いつも熱がある。イメージカラーの赤を背負い、汗だくになって踊り、客席の奥まで視線を飛ばす。仲間が苦しい時には「やるよ!」と背中を押す。そんな姿は、パレパレの中で担ってきた一つの役割でもある。
だが、5周年ワンマンライブを前にした今、その“全力”は少し形を変えようとしている。4周年ワンマンライブからの1年、夏目が自分に課した課題は2つあった。
一つは歌。踊ることは好きでも、歌には長く苦手意識があった。パレパレには歌のうまいメンバーが多い。その中で自分がソロで歌う時、ライブの空気が少し沈んでしまっているように感じることがあった。緊張するから声が出ない。声が出ないからまた苦手になる。そんな負のジレンマの中で、夏目は自分の声と向き合い続けた。
もともと、言葉を理路整然と話すことは得意だった。考えを整理し、相手に伝える力はある。だが、歌は違う。感情を乗せること、腹の底から声を出すこと、言葉では説明しきれない揺れを音にすること。その一つ一つが簡単ではなかった。
だからこの1年、肺活量を鍛え、感情を歌に乗せる練習を重ねてきた。うまく歌えた日もあれば、思うようにいかなかった日もある。それでも、以前より“平均値”が上がっている感覚がある。派手な成長ではない。誰かに一瞬で気づかれるような劇的な変化でもない。それでも、昨日より今日、今日より次のライブへと積み上げたものは、確かに夏目の中に残っている。
もう一つの課題は、表現の引き算だった。ライブは「全部120%で届けること」が美徳だった。どの曲でも、どの瞬間でも、全身で振り切る。体が飛んでいくほど大きく踊る。その全力さは強みであり、ファンが心を動かされる理由でもあった。
しかし、ダンスの先生や関係者から言われた言葉が、新しい視点を与えた。全部を全力でやるのもいい。ただ、少し抜く場所を作ることで、本当に見せたい全力がより際立つのではないか――。
それは、手を抜くという意味ではない。腕を勢いよく出す振りで、ただ振り切るのではなく、あえてピタッと止めて形を見せる。感情を爆発させるだけでなく、言葉にできない中間の表情を作る。楽しい、悲しい、悔しい、うれしい。そんな単純な言葉に分類できない感情の解像度を上げること。夏目は今、燃え上がるだけではない“赤”を探している。
その変化は、5周年ワンマンライブの会場であるLINE CUBE SHIBUYAに向けた準備でもある。パレパレにとって、今までで一番大きい未知数の会場。ライブハウスとは違い、ホールにはホールの見せ方がある。演出、世界観、ステージの奥行き、客席との距離。前列のファンに熱を届けるだけでは足りない。一番後ろの席にいる人まで、1人も取りこぼさず熱狂させる意志が必要になる。
もちろん、プレッシャーはある。むしろ夏目は、正直に「強いのはプレッシャー」と口にする。先月まで行われた全国ツアー2026 「JAM JAM JAM!!!!!!!」では、自分たちのコンテンツが思っているほど多くの人に届いていないのではないかという葛藤もあった。大きな舞台が近づくほど、日々のSNS投稿も、一本一本のライブも、すべてがそこへつながっているように感じる。気を抜ける瞬間はない。今日の発信が、今日の表情が、今日のステージが、LINE CUBE SHIBUYAの客席につながっている。その重さを、肌で感じている。
歌が苦手だった自分。全力で走りすぎていた自分。プレッシャーに押しつぶされそうになる自分。そのすべてを抱えたまま、LINE CUBE SHIBUYAに立とうとしている。一席も空けたくない。1人も取りこぼしたくない。その思いを胸に、夏目はパレパレの5年間と、自分自身の成長を大舞台で証明する。
