「死霊館」ユニバースの前日譚映画として、2027年9月10日の北米公開に向けて製作が進められている『The Conjuring: First Communion』。このたび本作で、主人公の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻を演じるキャストが明らかになった。「Deadline」など複数メディアが報じている。
完結編と謳われた『死霊館 最後の儀式』の成功を受けて始動した、前日譚プロジェクト[c]Everett Collection/AFLO
1000件以上にもおよぶ超常現象と対峙してきたウォーレン夫妻の実体験を基にした「死霊館」シリーズと、スピンオフである「アナベル」シリーズ、「死霊館のシスター」シリーズで構成された「死霊館」ユニバース。これまで9作品が製作され、全世界累計興収は27億ドルを突破。『死霊館 最後の儀式』(25)では、因縁の悪霊と対峙した夫妻が心霊研究の第一線から退く姿が描かれ、ユニバースはひとまずの完結を迎えた。
この前日譚映画のプロジェクトは、『死霊館 最後の儀式』の興行的成功を受けて昨年後半にスタート。ストーリーの詳細はまだ明らかにされていないが、脚本はユニバースの近2作を手掛けたイアン・ゴールドバーグとリチャード・ナインが続投し、監督には短編映画『Transylvanie』(24)で高い評価を得た新鋭ロドリーグ・ユアールが大抜擢。ユニバースの生みの親であるジェームズ・ワンの参加の有無についてはまだ正式に発表されていない。
【写真を見る】描かれるのは1950年代の超常現象?ジェームズ・ワンの参加はあるのかどうか…[c]Everett Collection/AFLO
前作『死霊館 最後の儀式』の冒頭で描かれた1964年のシーンでは、シリーズを通してパトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガが演じてきたウォーレン夫妻の若き日を、オリオン・スミスとマディソン・ローラーが熱演。当初は前日譚映画でも2人が続投するものとみられていたが、今回の報道によればキャスティングは一新。エド役をギャレット・ウェアリング、ロレイン役をアマンダ・フィックスが新たに演じることが正式に決定したようだ。
2001年生まれのウェアリングは、『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(14)で子役デビューを果たし、近年Netflixシリーズ「ランサム・キャニオン」やスティーヴン・キング原作の『ロングウォーク』(日本公開中)で大ブレイク。同じく2001年生まれのフィックスは人気ドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のスピンオフ「Orphan Black: Echoes」で注目を集め、今年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されたスラッシャー映画『Teenage Sex and Death at Camp Miasma』にも出演している。
パトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガが1970年ごろから1980年代後半までの夫妻を演じてきた[c]Everett Collection/AFLO
史実によれば、10代の頃に結婚しているウォーレン夫妻は20代半ばの1952年にニューイングランド心霊研究協会(NESPR)を設立し、心霊研究家としての活動を本格化させている。キャスト2人の年齢を考えると、そのぐらいの時期の物語が描かれる可能性が高そうだ。またタイトルの「First Communion」は、一般的には7歳前後の子どもが対象となる聖体拝領の儀式を意味しているが、夫妻の娘ジュディはシリーズ内では1964年生まれ(実際は1946年生まれ)に設定変更されているため、他の意味が込められていそう。さらなる続報に注目しよう!
文/久保田 和馬
