うなぎの通販などを手がける大五通商は、ボイスコマースプラットフォームを展開するテレのAI音声通販サービス「テレAI」を導入し新たな販売施策に着手している。歌舞伎俳優・四代目市川九團次さんとのコラボ商品である国産うなぎの蒲焼き「国邦九(こくほうきゅう)」のテレビインフォマーシャルと連動し、市川九團次さん本人の声で電話注文を受け付け・案内する“推し活コマース”を開始した。

    テレビインフォマーシャルを見て商品に興味を持った視聴者が、電話注文時に市川九團次さん本人の音声による案内を受けながら購入手続きを進められる。

    歌舞伎俳優・四代目市川九團次さんの声で電話注文の受付・案内する「推し活コマース」、エンターテインメント性を融合した新しい買い物体験
    大五通商はテレのAI音声通販サービス「テレAI」を導入

    テレによると、取り組みの背景にはEC市場が拡大する一方で、シニア層を中心に電話注文へのニーズが依然として根強いことがある。会員登録の煩雑さやセキュリティへの不安からネット通販を利用しない層が一定数存在する一方、通販事業者側では、インフォマーシャルや折込チラシの展開時に大量の電話が集中し、機会損失やコールセンター運営コストの増加が課題となっている。

    大五通商が導入した「テレAI」は、24時間365日、同時無制限の着信に対応するAIボイスコマース基盤。AIが顧客との音声対話を受注データへ自動変換する。テレによると、導入企業では従来のコールセンター運営と比べ、注文率が141%向上し、運営コストは46%削減した実績があるという。

    今回の施策の特長は、機械的な自動音声ではなく、広告に出演する市川九團次さん本人の声で案内を行う点にある。商品購入を決めた顧客の高揚感を維持したまま注文完了まで導くことで、事務的になりがちな電話注文をエンターテインメント性のある体験へと転換し、ブランドへの愛着醸成にもつなげる狙いだ。

    歌舞伎俳優・四代目市川九團次さんの声で電話注文の受付・案内する「推し活コマース」、エンターテインメント性を融合した新しい買い物体験
    市川九團次さん

    対象商品は、大五通商が販売する国産うなぎの蒲焼き「国邦九」。大五うなぎ工房の公式YouTubeチャンネルでは、市川九團次さん出演のテレビインフォマーシャルを期間限定で公開しており、動画内に表示される電話番号から実際に注文できる。

    映像で商品の魅力を伝え、そのまま本人の声による電話注文へとつなげることで、商品認知から購買までを一体化した買い物体験を提供する。

    テレAIはこれまでも、電話を活用したボイスコマースの取り組みを展開してきた。

    健康食品メーカーでは、商品LPに電話注文の導線を設置し、電話経由での受注拡大やCPA(顧客獲得単価)の削減につなげた事例がある。また、アサヒ緑健では田原俊彦さんの自動音声による専用販売チャネルを展開したほか、VTuberやタレントが電話口で接客するECサイトの構築も手がけている。

    Share.

    Comments are closed.