
映画「演歌の坂道」で主演を務める丘みどり(左)とジャッキー・ウー監督(撮影・松尾 知香)
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演歌歌手の丘みどり(41)が21日、都内で初主演映画「演歌の坂道」(10月16日公開、監督ジャッキー・ウー)の制作会見に出席した。
商店街で乾物店を営んでいた主婦が、家族との関係に悩みながらも歌手を目指す物語。撮影は静岡県清水市清水区を中心に行われた。共演にはアキラ100%や川崎麻世、鳥羽一郎らが名を連ねる。ウー監督のオファーで主演に抜てきされた丘は「物凄くうれしかった」と喜んだ。映画での初の大役にはじめは不安だったというが、「監督が優しくて、ひとつひとつ丁寧に指導してくださった」と感謝。本格的な役作りにも挑戦し、舞台などで培った発声を抑えるのに苦労したと明かした。コンサートで地方を訪れた際には商店街の乾物店に立ち寄るなど研究を重ねたといい、「乾物屋のおかみさんになりきろうと常に思っていました」と語った。
本編では丘演じる良子が主婦から演歌歌手へと進化を遂げる過程が描かれる。自身は良子がデビューしたてのシーンが印象に残っているという。丘自身もミニスカート姿で「18歳の演歌歌手」として鮮烈なデビューを飾ったが、「“CD買ってください”って言っても、みんな“良かったよ”って言いながら一枚も買ってくれなかった時の感じを思い出して。そのシーンを撮る時、何とも言えない切ない気持ちになった。初心に返りました」としみじみと振り返った。
数多くの日本人俳優を世界に送り出してきたウー監督は、丘の魅力は「かわいこぶらないところ」だと熱弁。「演技ではなく、心からの悲しみが非常に出ている。僕もカメラを通して魅力的な女優だなと感じました」と太鼓判を押した。さらに「第1回目の主演作品の監督だと自慢できるのは楽しみ。それほど役者・丘みどりが突き抜けた可能性を持っている」と目を細めた。
本作について「女優・丘みどりにとって大きな転機になる作品」と語った丘。「気合いを入れて臨んだ。あたたかい気持ちになれるシーンもたくさんあるので、今の時代だからこそ見ていただきたい」と呼びかけた。
