2026年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
確かに新感覚の映画だった。ただ世間でいう新感覚とは一線を画している。途中まではロードムービーの装いだったが、話は一転する。もちろんSFでもアクションでも、ましてやスペインが得意なホラーでもない。息ができないような展開になる。
細かい説明はできないのだが、あのスピーカーから発する重いリズム音が恐怖を倍増させ、観ている者をスクリーンに引き込む。まさしく出演者たちと一緒に時を刻むことになる。その体験は大きなスクリーンと音響設備の整った映画館でしか味わえないだろう。ホームシアターでも難しい。テレビ画面や、スマホの画面などでは味わえない。ストーリーがあるようで無いので、意味不明の陳腐な映画となってしまう可能性が高い。可能ならば拘束される映画館での鑑賞をお勧めします
もちろん、疑問はいくらでもある。なぜ、どこまでも続く砂漠を彼らは進むのか。大きくなった娘の探索を命の危険があるのに続けるのか。その旅に幼い子供を連れて行く必要はあるのか。世界はどうなっているのか。しかし、その一瞬一瞬を生きていることだけが彼らのアイデンティティで、神とか救世主など求めていない。それでも生きることに執着するのは、やはり人間とはどこか無様で、格好悪い存在と示しているのだろう。あまり深く考えないで鑑賞すれば、新しい体験ができるはずである。
シラート
