4作品での累計興行収入が245億円を超え、令和を代表する実写映画シリーズとなった『キングダム』。2年ぶりとなる新作『キングダム 魂の決戦』では、前作から3年後の世界が描かれる。第1作から手掛ける佐藤信介監督は、この「新章」にどう向き合い、何にこだわったのか。目指してきた「夢の拡大」とは。

(写真/中村嘉昭) (C)原泰久/集英社 (C)2026映画「キングダム」製作委員会
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く少年・信と、中華統一を目指す王・嬴政らの壮大な物語を描いてきた『キングダム』シリーズ。原作は、単行本79巻で累計発行部数1億2000万部(2026年3月時点)を突破した原泰久の人気マンガだ。19年に映画化されると興行収入57.3億円の大ヒットを記録し、22年に『キングダム2 遥かなる大地へ』、23年に『キングダム 運命の炎』、24年に『キングダム 大将軍の帰還』と4作を公開。シリーズを第1作から手掛けてきたのが、Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』のグローバルヒットでも知られる佐藤信介監督だ。

(写真/中村嘉昭)
佐藤 信介(さとう しんすけ)
1970年生まれ、広島県出身。文中以外の監督作に『COSMIC RESCUE』(2003年)、『図書館戦争』シリーズ(13年、15年)、『万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳-』(14年)、『BLEACH 死神代行篇』(18年)などがある。『アイアムアヒーロー』(16年)でサウス・バイ・サウスウエスト映画祭にて観客賞、ブリュッセルファンタスティック国際映画祭など世界三大ファンタスティック映画祭でグランプリを含め5冠を獲得。18年、『いぬやしき』でも同映画祭2度目のグランプリを受賞。『キングダム』(19年)、『キングダム 大将軍の帰還』(24年)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した。
「『キングダム』の企画が動き出したのは17年ごろ。シリーズ化できればいいなという思いはありましたが、1本目をやってみないことには分からない。そもそも360度異世界みたいな冒険譚(たん)を、世界的に見れば低予算の部類に入る日本映画として成立させられるのかという不安もありました。
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