カオスと多幸感がぶつかり合う、Turnstileが解き放つ熱狂「TIME&SPACE」

    recommend by ディスクユニオン お茶の水駅前店 山田 江理加さん
    EMOやポストハードコアが好きです。ご飯と夏も好きです。

    アーティスト名:Turnstile
    アルバム名:TIME&SPACE(2018年/ROADRUNNER)

    日程:7月24日(金) 16:55〜17:55
    会場:GREEN STAGE

    スタッフのおすすめコメント:

    2024年に続き2回目の出演となるTurnstile。今年2月に開催されたグラミーでは、最優秀ロック・アルバム賞と最優秀メタル・パフォーマンス賞の2冠を受賞。故郷ボルチモアとHCシーンへの溢れる愛情を語ったスピーチにはときめきで胸が苦しくなりました。

    そんな彼らのステージは、最初から最後までとにかくありえない熱量!元気いっぱい!わんぱく!本当に助かります。1曲目から戦いの如く野次、モノ、人、あらゆる全てが飛び交い、ぶつかり合います。前回のフジロックではステージへの客上げも大きな話題になりました。そんなカオスの中で際立つ楽曲のスタイリッシュさ、不思議と漂う解放感と多幸感。この矛盾がTurnstileの魅力だと思います。良い意味で、心も身体も無傷では帰れなさそうです。

    個人的に同じ日、同じステージでHI-STANDARDが登場するのもかなりアツいです!2026年も暑苦しくてサイコーの夏になりそうです!

    diskunion での購入はこちら

    色も温度も香りも響く、Kokorokoが紡ぐアフログルーヴ「Tuff Times Never Last」

    recommend by ディスクユニオン JazzTOKYO カイピリーニャさん
    JazzTOKYOアルバイト勤務のシティポップ好きな困ったオヤジ。渋谷毅のピアノと一十三十一の歌声の中毒患者。

    アーティスト名:Kokoroko
    アルバム名:Tuff Times Never Last(2025年/Brownswood)

    日程:7月25日(土) 18:30〜19:40
    会場:FIELD OF HEAVEN

    スタッフのおすすめコメント:

    今年のフジロック、来日組の目玉、クルアンビンに匹敵するダークホース、UKジャズの人気コレクティブKokoroko(ココロコ)のセカンドアルバムをご紹介。
    ジャケットそのままの色彩豊かで穏やかなアフログルーヴにスカ風味の緩い管楽器隊の響き。この華やいだ雰囲気はどこから来るのか? 人々が集うパーティーあるいはマーケットの賑わいに通ずる空気。色や温度だけでなく芳香すらも感じる音楽。ひと通り聴くと謎が解けます。各トラックの前景から背景に様々な遠近法で漂う合唱、独唱、話し声、つまり人の声がおそらく華の素でしょう。インストルメンタル主体の印象が強かったココロコのファーストアルバムでしたが、今回コーラスを要所に配したことでそのカラフルなサウンドを忘れ難いものにしました。4曲目”天国の父”のピースフルな合唱は、どんな楽器も歌声には敵わないとする見解を裏づけます。音楽の起源を抑揚を伴った人の声、歌だったとする説にもうなずけます。グループ名の”Kokoroko”はナイジェリアのウルホボ語の言葉で、強く、屈強にといった意味のようです。”Coco Loco”というココナッツ酒とはおそらく無関係ですが、とろんとしたほろ酔い気分で聴くとサイコーなサウンドです。
    ココロコが参照する西アフリカの音楽はハイライフと呼ばれるグルーヴミュージックで、エド・テイラーなどの歴代ハイライフ音源に俄然興味が湧いてきます。そんな音楽の愉しみが広がる作品でもあります。
    昨年秋の過酷回転盤(ヘヴィローテーションディスク)でした。

    diskunion での購入はこちら

    混沌と緊張感が疾走する、テレビ大陸音頭という新世代の異物「VS TAIRIKU ONDO」

    recommend by ディスクユニオン 物流 稲垣 吉人さん
    気になったものは何でも試しに聴いてみる者。メタルからパンク、フリージャズやアヴァン系、ニューウェーブ等。一番好きなミュージシャンは浅川マキ。

    アーティスト名:テレビ大陸音頭
    アルバム名:VS TAIRIKU ONDO(2026/自主制作)

    日程:7月24日(金) 11:25〜12:10
    会場:RED MARQUEE

    スタッフのおすすめコメント:

    2024年に初期衝動のまま「フラストレーション大爆発、僕の私生活はもうめちゃくちゃ!」と宣言する衝撃的デビュー曲「俺に真実を教えてくれ!」が大バズり。
    2025年にはFUJI ROCK FESTIVALのROOKIE A GO-GO枠に出場し、今年も同枠への出演が決定。二年連続の出演となり、破竹の勢いと言って差し支えありません。

    そんな彼らが満を持してリリースする初のフルアルバムは、先行配信シングルを中心に新曲2曲を加えた全7曲の19分37秒。
    圧倒的な密度と狂気でリスナーを異次元へ引きずり込む一枚です。

    楽曲面では70〜80年代のポストパンク/ニューウェイヴ/ノーウェイヴへの傾倒が顕著で、特にThis Heatの緊張感、Contortionsの歪んだファンク、
    DNAやMarsなどの痙攣的グルーヴ、あぶらだこの超常的狂騒、Zazen Boysの鋭角的緊張感らをBlack Midiに接続してショートさせたような強烈極まる世界観を展開します。
    演奏はタイトでポリリズミックなリフ、変拍子や不規則なブレイク、破綻ギリギリの緊張感と、突然訪れる開放的なカタルシスが暴力的に襲いかかります。

    先述の衝撃的デビュー曲「俺に真実を教えてくれ!」に始まり、
    ブルータルプログレすら想起させる暴力的な展開と楽曲構成がリスナーを異次元へと吹き飛ばす混沌曲「異次元の暮らし」、
    ノーウェイヴパンクを土台に電子音が姦しく飛び交い、最後の十数秒で衝撃を直撃させる「直撃世代」、
    大胆不敵なエレクトロパートの導入が、コロナ禍の果てに幻のように消えたお祭りを想起させる「Hentai」、
    マスロックからハーシュノイズの一歩手前へと傾れ込み、早回し/遅回しの編集パートに接続する「君は本当にPUREだね」、
    終始ミニマルかつ性急なマスロックに、意味を持たせない歌詞が猛スピードで投げ込まれ続ける「超常現象を信じてみる。」、
    そしてアルバムの最後を飾るのは、前身バンド「アフリカは君に語りかける(Sly & The Family Stoneの曲名より)」時代のサイケデリック/クラウトロックチックなファンクナンバー「夜について」。

    当初フィジカルはライブ会場での物販のみでしたが、オンライン販売も始まっておりますので是非とも彼らの衝撃に身を委ねてみてください!

    購入はこちらhttps://store.tairiku-ondo-tv.com/products/prov1068

    風景が動き出す、Frikoが紡ぐ「移動」のサウンド「Something Worth Waiting For」

    recommend by ディスクユニオン 中野店 清水 来唯さん
    好きな食べ物はトマトです。
    最近の趣味は7インチを集めることです。

    アーティスト名:Friko
    アルバム名:Something Worth Waiting For(2026年 / ATO)

    日程:7月26日(日) 18:00〜19:00
    会場:RED MARQUEE

    スタッフのおすすめコメント:

    シカゴを拠点に活動するバンド、Frikoが2年ぶり2回目のフジロック出演!

    「移動」をテーマとした今作『Something Worth Waiting For』は、プロデューサーにJohn Congletonを迎え、まるで目の前でライブを観ているかのような臨場感を生み出しています。

    ギターが2人体制になったことで生まれた重厚なサウンドが印象的な『Guess』から始まり、アンビエントな空気をまとった繊細で儚い『Dear Bicycle』で終わる。物語性を感じ、日常を非日常に変えてくれる、そんなアルバムです。

    初来日は苗場がまだ明るい時間帯のGreen Stageがとっても似合っていましたが、今作は夕時のRED MARQUEEがぴったり!フジロックの運営さんさすがです!

    本人たちも音楽オタクと公言するほど様々なジャンルを纏いながら進化を続けていく、Frikoの沼にあなたも浸ってみませんか?

    体温を少しだけずらす、Kelly Lee Owensが描く涼やかな音風景「Dreamstate」

    recommend by ディスクユニオン お茶の水駅前店 櫻 流瑠美さん
    テクノを中心とした音楽が好き。ディスクユニオン公式サイトにて、制作したZine“RuRu -listening note”も販売しています。

    アーティスト名:Kelly Lee Owens
    アルバム名:Dreamstate(2024年 / DIRTY HIT)

    日程:7月25日(土) 24:30〜26:00
    会場:PLANET GROOVE

    スタッフのおすすめコメント:

    今回わたしがおすすめしたいアルバムはKelly Lee owns の『Dreamstate』です。夏に聴くと、体温が少し下がるような涼しげな曲調です。一曲目の「Dark angel」から軽い疾走感のある音と、その上にKelly Lee Owens の声が薄い膜のように重なる構成で始まります。淡く透明感あるヴォーカルが輪郭をはっきりさせないまま流れていき、 その曖昧さが心地よく癒されます。 感情を高揚させるというより、熱を逃がしてくれるような冷的な爽やかさがあります。聴きやすく、今の夏にもぴったりだとおもいます。

    diskunion での購入はこちら

    ノイズとメロディーが溶け合う、サーストン・ムーアのタイムレスな探究「FLOW CRITICAL LUCIDITY」

    recommend by ディスクユニオン 中野店 飯谷 真帆さん
    オルタナ、NO WAVE、アヴァンギャルド、実験音楽などが好きです。

    アーティスト名:THURSTON MOORE GROUP
    アルバム名:FLOW CRITICAL LUCIDITY(2024年 / The Daydream Library Series)

    日程:7月25日(土) 18:00〜19:00
    会場:RED MARQUEE

    スタッフのおすすめコメント:

    90sオルタナのレジェンド的存在、ノイズパンクバンド、ソニック・ユース。2024年にはキム・ゴードンがフジロックでノイジー&インダストリアルなパフォーマンスを披露し、大きな反響を呼んだのも記憶に新しいですが、今年はサーストン・ムーアがフジロックに出演します。

    サーストン・ムーアはフリー・インプロビゼーションからノイズまで多岐にわたる音楽を探求しつつ、自身のソロアルバムでは後期ソニックユースに通ずるような不思議で美しいメロディーの楽曲を多く発表しています。サーストン・ムーアの最新ソロアルバム(2024年)、「FLOW CRITICAL LUCIDITY」もその1枚。

    ワンフレーズを大きく捉えた永遠に続くようなフリーキーなタイム感と官能的な美しいメロディーが絡み合う、サーストンらしいアルバムです。ソニック・ユースメンバーのソロ作を聴くと、ソニック・ユースでのメンバーそれぞれの破片のようなものがより感じられて面白いです。

    今回のフジロックではバンドメンバーに元ソニック・ユースのドラム、スティーヴ・シェリーも参加。前回のサーストン・ムーア・グループの来日公演(2017年)も見に行ったのですが、当時の最新アルバム『Rock N Roll Consciousness』の曲をやりつつ、全体的にノイズドローン的なライブパフォーマンスだった印象です。

    今年のフジロックではどんなパフォーマンスが見れるのか楽しみです。

    diskunion での購入はこちら

    若き衝動から成熟した旋律へ、THE LEMON TWIGSの新章「LOOK FOR YOUR MIND」

    recommend by ディスクユニオン 新宿ロックレコードストア 島崎 かれんさん
    駆け出しオペラ歌手として活動している傍らディスクユニオンで働いております。

    アーティスト名:THE LEMON TWIGS
    アルバム名:LOOK FOR YOUR MIND(CAPTURED TRACKS / 2026年)

    日程:7月26日(日) 14:00〜15:00
    会場:RED MARQUEE

    スタッフのおすすめコメント:

    昨年ぶりの来日となるTHE LEMON TWIGSがついにフジロックへカムバック!

    ディスクユニオンスタッフ随一のTHE LEMON TWIGSファンである私が今回紹介するのは、今年5月にリリースされた最新アルバム『LOOK FOR YOUR MIND』です。
    若々しいパワーポップ色が印象的だった4AD時代から、現在のCaptured Tracks期におけるメロディックな成熟まで、その歩みを凝縮したかのような一枚となっています。今回はツアーメンバーであるDanny Ayala、Reza Matinもレコーディングに参加。さらに、ニューヨークを拠点に活動するフルート奏者・宮本果奈氏も参加しており、同じ日本人としてうれしい限りです。

    常に理想のサウンドを追求する彼らの原点回帰ともいえるエネルギー溢れるタイトル曲「LOOK FOR YOUR MIND」、愛する人と過ごす時間の素晴らしさをチャーミングな歌詞と可愛らしいハーモニーで表現した「GATHER ROUND」、少し異質な雰囲気を持ちながらも彼らの新たな境地を感じさせる印象的なナンバー「YOUR TRUE ENEMY」など魅力的な楽曲が14曲収録されています。

    楽曲の完成度はもちろん、圧巻のステージパフォーマンスにも定評のある彼ら。
    最新アルバムを聴きながら、フジロックでのパフォーマンスをうきうきと楽しみにしましょう♪

    まだまだ挑戦と成長を続ける彼らの“沼”に足を踏み入れるなら、まさに今がその時!
    この機会に、魅力あふれるUSポップの世界へ飛び込んでみてはいかがでしょうか。

    diskunion での購入はこちら

    詩情と旋律が心を揺らす、Bialystocksという才能「Quicksand」

    recommend by ディスクユニオン 新宿ロックレコードストア 島崎 かれんさん
    駆け出しオペラ歌手として活動している傍らディスクユニオンで働いております。

    アーティスト名:Bialystocks
    アルバム名:Quicksand(ポニーキャニオン / 2022年)

    日程:7月25日(土) 11:00〜12:00
    会場:GREEN STAGE

    スタッフのおすすめコメント:

    いずれ日本を代表するメロディーメーカーになるであろうBialystocks。
    類まれな才能と唯一無二の歌声を持つボーカル・甫木元空と、圧倒的な技術と豊かな音色を誇るピアニスト・菊池剛によるポップデュオです。彼らを知らない方でも、CMソングなどで一度はその音楽を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

    今回紹介するのは、彼らのメジャーデビューアルバム『Quicksand』。
    現在のJ-POPシーンではあまり見られない、詩的かつ感性豊かな歌詞とメロディーで独自の存在感を放つ彼ら。思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーが印象的な「Upon You」や「差し色」、忘れかけていた本当に大切なものを思い出させてくれる「ただで太った人生」、そして大名曲「はだかのゆめ」。冬になると必ず聴きたくなる、冷たい空気に反する情熱と力強さを感じる「Winter」など、収録曲はどれも名曲ばかり。何度聴いても味わい尽くせないほどの魅力と、心を揺さぶるエネルギーに満ちたアルバムです。

    儚さと力強さを併せ持つ甫木元空の唯一無二の歌声。そして、ジャズピアノをルーツに持つ圧倒的なアレンジセンスと、柔らかく繊細なピアノプレイを聴かせる菊池剛。
    アルバム音源ももちろん素晴らしいのですが彼らはとにかくライブパフォーマンスが最高!気になった方は是非Bialystocksの公式YouTubeでチェックしてみてください。

    そして今回のFUJI ROCKではなんとGREEN STAGEに出演!
    日本の音楽史にその名を刻むであろう彼らの名演を、どうかお見逃しなく!

    diskunion での購入はこちら

    FUJI ROCK FESTIVAL ’26 公式サイトはこちら
    FUJI ROCK FESTIVAL ’26 タイムテーブルはこちら

    「DIVE INTO MUSIC.」に込められた想い

    世界中どこにいても同じ音楽を楽しむことができる今の時代に、ディスクユニオンは違和感を感じています。なぜなら、本来音楽というものは、ひとりひとりが自らの手で触れて、自らの脚で探して出会うべきものだからです。だからこそ私たちディスクユニオンは、見たことのない曲、聴いたことのない世界を求め、音楽の海へ飛び込んでいきます。そしてこの想いを「DIVE INTO MUSIC.」というスローガンに込め、お客様と共有して参ります。

    diskunionHP:https://diskunion.net/
    公式youtube:https://www.youtube.com/@diskunion_official
    instagram:https://www.instagram.com/diskunion/

    前回の記事はこちらから
    「ディスクユニオン的 坂本龍一再入門」をテーマにおすすめの曲をご紹介

    MUSIC

    Ready Steady Go ! 2026 FUJI ROCK | ディスクユニオンスタッフが教える、かけがえのない音楽 # 29

    Jul 16, 2026

    Share.

    Comments are closed.