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中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表/中学受験情報局 主任相談員
中学受験の過去問はいつから解き始めるのが効果的なのか。プロ家庭教師集団名門指導会代表の西村則康さんは「多くの塾では過去問は9月以降に取り組むように指導する。ただし、国語だけは夏休み中に進めても問題ない」という――。

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「過去問は9月以降」の理由
「過去問は9月以降に取り組む」
多くの塾ではこのように指導される。なぜなら、それ以前に取り組んでも、入試レベルの問題を解く力がついていないからだ。中学受験塾のカリキュラムは、4年生が基礎的な学習、5年生が発展的な学習といったように、学年が上がるにつれ難しくなっていく。また、中学受験に必要とされる学習範囲の勉強は、5年生までにすべて終わらせる。
では、6年生は何をするのかというと、1学期はこれまでに学んできたことを総復習する。さらに夏休みには、重要単元を中心により深く復習を行う。こうして振り返りを十分行った上で、今後は入試本番を意識したアウトプットの学習に変えていく。つまり、「過去問は9月以降に取り組む」は、まっとうな指導法といえる。
国語は夏休み中から進めるのがいい
ただ、その通りに進めていくと、9月以降が大変になる。そこで、国語だけは夏休み中から少しずつ進めておくことを勧める。国語の授業というのは、物語文を扱ったら、次は説明文、その次に随筆文といったように、異なるタイプの文章を順番に回しているだけで、5年生の学習が終われば、いつから過去問を取り組んでも構わない。
むしろ、塾ではいわゆる名作といわれる古い文章を多く扱うのに対し、昨今の入試問題はその年、本屋大賞をとった本など、話題作が登場することが少なくない。つまり、塾のテキストと実際の入試問題には乖離があるということだ。であれば、今の時代の素材文に慣れておいた方がいいだろう。
また、実際の入試問題の方が、素材文が長いことを知っておいてほしい。特に近年は、難関校だけでなく、中堅校でも2000~4000字と長文化の傾向にある。この感覚をつかんでおかないと、本番で慌てることになるだろう。
