生演奏による朗読劇は初めての経験なので楽しみ
――朗読劇『紫苑のもみじ』には、アニメや洋画の吹き替えでおなじみの人気声優さんが集結しています。オファーがあったときのお気持ちはいかがでしたか。
佐藤流司(以下、佐藤) 声優さんと一緒にお仕事させてもらえる機会はそうないので面白そうだなとワクワクしましたし、いつもとは違う勉強もさせてもらえて一石二鳥だなと思いました。今回は、役者同士の舞台とは勝手が違うので、郷に入っては郷に従えみたいなところを意識しないといけないのかなと思っています。


――佐藤さん自身、何度かアニメのお仕事もされていますが、普段のお芝居とは違いますか。
佐藤 立ったままでやるお芝居と、体全体を使ってやるお芝居では、まるで違いますね。僕は声優の経験が少ないので、ノウハウも分からないですし、たとえば着ていく服も、アフレコの場合はフリース素材のようなシャカシャカした素材だと音を拾ってしまうから、そういう服装から普段のお芝居とは感覚が違うんです。
――アニメはご覧になりますか。
佐藤 マンガ派なので、あまり積極的に観るほうではないんですが、アニメ化された作品の舞台版に出演するときは観ます。ただ、あまりアニメを意識してしまうとモノマネになってしまうので、「こういう感情で芝居するのか」と参考にする程度にしています。
――アニメに引っ張られてしまった経験はないんですか。
佐藤 まだキャリアの浅かった頃はモノマネしていた時期もあったんですけど、それではよくないと思い始めて、全く違うキャラクターにしたこともあったんです。そうしたら、原作ファンの方から「違いすぎる」と指摘を受けたこともあって、今は良いバランスを見つけるようにしています。
――『紫苑のもみじ』は映像演出と生演奏を掛け合わせた新しい形の朗読劇ですが、そこはどう感じましたか。
佐藤 常々、舞台にも映像があった方がいいと思っている派で、ヴィジュアル的に華やかで、状況なども分かりやすくて、没入感もありますからね。生演奏による朗読劇は初めての経験なのですが、どちらもどういう表現になるかが楽しみです。


――脚本を読んだときの感想はいかがでしたか。
佐藤 明治神宮外苑を舞台に、等身大の人たちが織りなすドラマなので、ファンタジー要素もありつつ、仰々しくなくて、すごくリアルなお話だなと。俺が演じる周太は京都で職人をやっている青年ですが、一言で言うなら「いい奴」。様々な思いを言い出せずにいて、人一倍、気を遣ってしまうタイプで、成熟しきっていないところがあるんですよね。いろんな意味で「若いな」と思いました。
――本番で特に楽しみにしていることは何でしょうか。
佐藤 俺は楽器が大好きなので、生演奏が非常に楽しみです。バイオリン、ピアノ、チェロという編成なんですが、現時点では本番でどうなるのか予測がつきません。
芸能界に身を置きたいという思いが強かった
