
2026年4月にKindleコミックスをリリースしたフルカラーマンガ「作らせて!絵島さん」に、紙書籍版も登場しました。作者こだわりの1冊がどのようになっているのか、紙書籍版のサンプルとメイキングをお届けします。
作らせて!絵島さん: ~びんかん女子とこじらせ男子のゲーム作り攻防ラブコメ~ | べにはあ, GIGAZINE |本 | 通販 | Amazon

Amazonで注文した「作らせて!絵島さん」ペーパーバック(紙書籍)版が届きました。以下の画像では「再版禁止」というラベルがありますが、これは出版者がリリース前にサンプルを注文できる「校正刷り」に付くもので、通常の注文の場合はラベルはつきません。

背表紙は作者のべにはあさんによるデザイン。

裏表紙は電子書籍版の冒頭にも作品紹介として収録されていますが、もともと紙書籍用の裏表紙として作成されたものです。

紙書籍版の「作らせて!絵島さん」は本編139ページ、コミックス特典19ページの合計158ページ(奥付除く)。厚さは約1cmです。

「作らせて!絵島さん」の紙書籍版には、連載の全エピソードのほか、描き下ろしエピソード、製作裏話も掲載しています。プロト版の「びんかん女子とこじらせ男子」第1話は電子書籍版のみの収録となります。

「作らせて!絵島さん」はB6サイズで作成されており、過去にリリースした「勇者で社畜の兼業ライフ」「ガス屋で~す!!」の紙書籍版と比較すると、一回り小さい書籍となっています。

縦に重ねて大きさを比較するとこんな感じ。

本棚に並べた時のイメージで立てて並べると以下のようになりました。

また、通常は電子書籍向けに作成されたデータを紙書籍に移植する際、上下左右に裁断された時用の「マージン(空白)」を作る必要があります。しかし、「作らせて!絵島さん」の紙書籍版は作者のべにはあさんが原稿データをこだわって作成しているため、キャラクターを大きく表示したいページはキャラクターの大きさを調整してページをはみ出す形に配置したり、背景をページの端まで延長させたりと、工夫が凝らされています。

このように紙書籍版向けの原稿設定を順守しながら原稿を作成していましたが、最初にAmazonのKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)に紙書籍用原稿を提出した際には、「出版前に修正する必要があると思われる問題が見つかりました」というメッセージが届きました。

KDPから送られる修正指示のメッセージには「どのページが問題あるか」が記載されているものの、「具体的にどこが問題」かは指摘がありません。今回はマージンを全て計算して原稿を作成しており、マージンをはみ出している部分はデザイン的に意図して作っているため、それを伝えた上で具体的な修正必要部分について問い合わせました。その結果、具体的にどのページのどこが審査に引っかかっているかKDPが丁寧に説明してくれたことで、例えば以下のページの「打ち合わせ裏話2」というタイトルのように、プレビューでもマージンの内側にあるように見えてその実はマージンの線と重なっていることが判明。

また以下の奥付では、黒い区切り線がマージンをはみ出しています。マージンは「裁断の際に切れたりズレたりしてしまう可能性がある範囲のため、切れてしまったら問題あるコンテンツを配置してはいけない」というルールであり、以下のような単純なデザイン部分は切れてしまっても問題ないものの、審査は通過できなくなってしまうというわけ。

今回苦戦した理由の1つとして、KDPのプレビュー機能があります。KDPに紙書籍用の原稿をアップロードした後は、KDP上でプレビューを確認する必要があり、そこでは「品質チェック」という自動チェックが入ります。マージンの外に文字がはみ出ていると「品質チェック」でエラーが表示されますが、今回「はみ出しているページ」はなく「マージンの線に重なっているページ」が人間による審査で引っかかったため、発見に手間取った形になりました。最終的に、マージン線と微妙に重なっていた題字やページ番号などを全て修正したことで、「作らせて!絵島さん」の紙書籍版をリリースすることができました。

「作らせて!絵島さん」はAmazonのKindleストアで販売中。ペーパーバック版は印刷コストの関係で値段が高めになっていますが、電子書籍は半額以下で購入できるほか、Kindle Unlimited会員ならいつでも無料で読むことができるため、ぜひ気になる形式の本をゲットしてください。
作らせて!絵島さん: ~びんかん女子とこじらせ男子のゲーム作り攻防ラブコメ~ | べにはあ, GIGAZINE |本 | 通販 | Amazon

