真山知幸の大河ドラマ解剖
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真山 知幸
伝記作家・偉人研究家
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2026.7.11(土)
明智光秀像(滋賀県大津市の坂本城趾公園、写真:ogurisu/イメージマート)
2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長にスポットライトが当てられ、そのユニークな視点で話題を呼んでいる。天下人となる秀吉(演:池松壮亮)を、秀長(演:仲野太賀)は右腕としていかに支えたのだろうか。第26回「信長を笑わせろ!」では、織田信長が長宗我部元親との約束を反故にして、元親が激怒。間を取り持った明智光秀は苦しい立場に陥る中、信長は甥の信澄の裏切りを疑い……。今回の放送の見どころについて、『戦国最高のNo.2 豊臣秀長の人生と絆』の著者・真山知幸氏が解説する。(JBpress編集部)
近年の大河ドラマは「本能寺の変」をどう描いた? 明智光秀の謀反の動機
「本能寺の変」は、織田信長が登場する大河ドラマにおいて、大きな見せ場の一つとなる。中でも「なぜ明智光秀はクーデターを決行したのか」という動機については、作品ごとの特徴が出やすいところだ。近年の作品を振り返ってみよう。
2016年放送の『真田丸』では「本能寺の変」そのものはほぼ描かれず、燃え盛る本能寺のワンカットとナレーションのみ。光秀の動機が深掘りされることもなく、信長の死後に生じた混乱の中で、真田家がどう対応するかに焦点が当てられた。
一方、2020年放送の『麒麟がくる』では、明智光秀を主人公に据えた作品だけあって、謀反の動機が丁寧に描かれている。光秀は信長を憎んで討ったのではなく、深く思い入れがあったがゆえに、みずから手にかけるほかなかった──という描き方だ。
そして、まだ記憶に新しい2023年放送の『どうする家康』では、家康が仕掛けた策略によって、光秀が安土城の接待に失敗。厳罰を科される前に先手を打つべく、光秀は信長を討った──という筋立てになっている。家康を主人公に据えた作品ならではの展開といえよう。
そんな中、『豊臣兄弟!』では、従来とは異なる角度から光秀の動機に迫ることになりそうだ。今回の放送でその一端が描かれることとなった。
