本年度エミー賞で最多ノミネートを記録した『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』。その中には、業界では異例の形で獲得したものもあったという。米Varietyが伝えた。

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    過去の成功例に続き、チャンスを自ら演出

    HBO Maxの『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』シーズン2に出演する二人の俳優が、ネットワークの公式推薦リストから漏れたにもかかわらず、自らエミー賞に申請してノミネートを獲得した。二人の俳優――末期癌の患者ロキシー・ハムラー役のブリタニー・アレンとロビーの友人デューク・エキンズ役のジェフ・コーバー――は、自力でゲスト女優・男優賞候補を勝ち取っている。彼らのノミネートが加わる形で候補数が25となった『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』は、24ノミネートの『Hacks(原題)』を抑えて本年度のトップに立った。

    今回のノミネートは彼らのキャリアを変えつつあるようで、ブリタニーは「一週間前は良いエージェントに巡り会えませんでしたが、(ノミネート発表後)この数時間で状況は変わり始めました。業界からのこうしたノミネートや称賛には重みがあります。純粋にアーティストとしての才能を信じて、誰かが後ろ盾となってくれることは容易ではありませんから」と語る。

    ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室

    彼らは過去にも自己申請したことがあり、ブリタニーは2011年にソープオペラ『All My Children(原題)』で、ジェフは2022年に『General Hospital(原題)』での演技を自己申請し、デイタイム・エミー賞のノミネート・受賞を勝ち取った。

    二人以外の自己申請例もいくつか存在する。2019年には『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終シーズンで、アルフィー・アレン(シオン・グレイジョイ役)とグウェンドリン・クリスティー(ブライエニー役)が助演男優・女優賞に、カリス・ファン・ハウテン(メリサンドル役)がゲスト女優賞にノミネートされた。また2018年には、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2でアニーを演じたケリー・ジェンレットが、ゲスト女優賞候補に挙がっている。

    ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室

    ジェフは、自己申請したのは打算でなく信念の問題だと語る。「結果がどうなろうと、どんな影響があろうと、この演技を多くの人に見てもらいたいと思ったんです。自分でも力強い仕事ができたと感じていたので、とにかく見てもらいたかったんです。俳優という仕事の素晴らしいところの一つは、自分という存在の価値を他人の評価ではなく自分の内側に見出すことです。他人の承認を必要としなくなれば、自分自身が一番の味方になれるんです。この40年間、本当に多くのチャンスに恵まれてきました。8年から10年に一度くらい、本当に思い切り羽ばたけるような役に巡り合うことがあるんです。自分の得意分野にぴったりハマり、完全に波に乗って、あらゆる要素が演技を後押ししてくれるような仕事ですね。今回はまさにそういうタイミングで、その演技を多くの人に見てもらえました。それだけなんです」

    『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』シーズン1~2はU-NEXTにて配信中。第78回エミー賞のレッドカーペット・授賞式は、U-NEXTにて9月15日(火)9:00よりライブ配信開始予定。(海外ドラマNAVI)

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