
フィン・ウルフハード
Netflixの世界的大ヒットシリーズ『ストレンジャー・シングス』で主人公マイク・ウィーラー役を演じる俳優・ミュージシャンのフィン・ウルフハードが、セカンド・アルバム『Fire From The Hip』を7月10日にリリースした。
2025年に発表したソロ・デビューアルバム『Happy Birthday』は、ローファイなインディーロック・サウンドと等身大のソングライティングで高い評価を獲得。現在までに4,000万回以上のストリーミングを記録し、全米ツアーやロンドンでのヘッドライン公演を成功させるなど、ミュージシャンとしても着実に存在感を高めてきた。今年は『Saturday Night Live』のホストを務めたほか、『Lollapalooza』や『Osheaga』への出演も決定し、俳優だけでなく音楽シーンでも世界的な注目を集めている。
そんなフィン・ウルフハードが完成させた最新アルバム『Fire From The Hip』は、前作『Happy Birthday』で描かれたノスタルジアや成長への戸惑いといったテーマを受け継ぎながら、より広い視点とスケール感を持ち合わせた作品となった。前作でツアーを共に回ったバックバンドとの強い結びつきから生まれた本作は、ライブでしか生まれない空気感や、友情から生まれるケミストリーを作品へと落とし込んでいる。

『Fire From The Hip』
フィンは本作について、「前作のツアーでは、バックバンドでもある友人たちと演奏する時間が本当に最高だった。ライブで感じたエネルギーや友情から生まれる化学反応を、そのままアルバムに閉じ込めたいと思ったんだ。前作が16mmフィルムで撮られた映画だとしたら、今回は35mm。少しだけスケールが大きくなって、よりハイファイになった感覚なんだ」と語る。
その言葉どおり、本作はThe Rolling Stonesの『Exile on Main St.』『Beggars Banquet』といった名盤からインスピレーションを受け、前作以上にバンドアンサンブルを重視した作品へと進化。24トラックのアナログ・オープンリール・テープを用い、多くの楽曲をフルバンドによるライブテイクで録音することで、正確さよりもその場でしか生まれない空気感や熱量、そして演奏のわずかな揺らぎまでも作品の魅力として刻み込んでいる。
また、本作には『Happy Birthday』制作時に生まれながら収録を見送った楽曲と、新たに書き下ろした楽曲が共存しており、「変化」と「自己認識」を軸に一つのストーリーを紡いでいる。アルバムの核となる「Nice to Meet You Again」では、【人は常に変化し続ける存在であり、アルバムを作るたびに新しい自分を紹介しているようなもの】という本作のテーマが象徴的に描かれる。
先行シングル「I’ll Let You Finish」「Tunnels」はすでに公開され、「Tunnels」のティーザー映像は公開から24時間でTikTokとInstagramを合わせて約200万回再生を記録。Pavement、Pixies、Elliott Smithらをルーツに持つフィンらしい90年代インディーロックへの愛情を感じさせながらも、これまで以上にダイナミックでスケール感のあるサウンドへと進化を遂げている。
『Happy Birthday』が”自己紹介”だったとすれば、『Fire From The Hip』は”進化”そのもの。作品を発表するたびに、その瞬間の自分自身を写し出す”スナップショット”だと語るフィン・ウルフハード。本作は、ミュージシャンとして進化を続ける彼の”現在地”を刻み込んだ一枚となっている。
