吉木りさ&森咲智美、“ママになったレジェンドグラドル”が語る当時と現在のリアル…「華やかな生活とは無縁だった」「子育て中は笑顔が1ミリもない(笑)」

    吉木りさと森崎智美

     

    「よろしくお願いいたしますー!」

     

     6月中旬、撮影現場に颯爽と現れたのは、グラビア界のレジェンド・吉木りさと森咲智美だ。グラビアアイドル時代を彷彿とさせるプロポーションは、当時と何一つ変わらない。

     

     2010年代、グラビア界を牽引し、圧倒的な美尻と唯一無二のキャラクターで世の男性陣を虜にした吉木りさ。大学卒業間近に出演した『キャンパスナイトフジ』(フジテレビ系)をきっかけに大ブレイクし、数々の雑誌の表紙を総なめに。プライベートでは、2017年に俳優の和田正人と結婚し、現在は二児の母として育児に奮闘している。

     

     一方、2016年に24歳で上京し「日本一エロすぎるグラドル」としてグラビア界のトップに君臨したのは森咲智美だ。2018年から3年連続「グラビア・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、殿堂入りを果たした経歴も持つ。SNSでのセルフプロデュース「#これがこう」が大注目され、現在のInstagramのフォロワー数は443万人超を記録。私生活では2024年にはプロ野球選手の平沼翔太との結婚を発表。現在は拠点を大阪に移して活動している。

     

     そんなグラビア全盛期を駆け抜けた2人の初対談インタビューでは、グラビア時代の過酷すぎる撮影の裏舞台から、現在のリアルなママライフまでを余すところなく語り尽くしてくれた。これまでのグラビア撮影でとくに印象に残っている現場を聞くと、当時を懐かしむようにこう切り出した。

     

    吉木:私は、写真集の撮影でスペインに行ったことが本当に思い出深いですね! 今思えば、まだ完成前のサグラダ・ファミリアを見ることができて本当にラッキーでした。でも、一番印象に残っているのは、スペインの草原のど真ん中で「葉っぱだけ」で体を隠して撮影したことです(笑)。今となっては本当にいい思い出ですね。

     

    森咲:葉っぱ一枚!それは凄いですね。私は、20代最後の作品だったこともあり、2022年に出した写真集『nectar』の撮影がとくに心に残っています。今だから言える裏話もありますよ。当時は泊まりのロケに行くと、スタッフさんたちと早く仲良くなりたくて、夜につい飲みすぎてしまうことがあったんですよ。この時も見事な二日酔いで撮影に挑みました(笑)。でも、出来上がった写真の表情やポーズ、衣装の一枚一枚が本当に素敵で、今でも大好きな作品のひとつです。

     

     その一方、過酷な“グラビアロケ”もこなしてきた。

     

    吉木:私は、お正月に北海道で撮影したときですね。よりによって、撮影の日に限って大寒波が直撃してしまって、あたり一面は大雪。そんな猛吹雪の中で、私は水着に、気持ち程度のマフラーだけを身につけて、雪だるまと一緒に撮影しました。

     

    森咲:ええーっ!水着で雪山ですか?

     

    吉木:凍死するかと思いました(笑)。スタッフさんは「大丈夫だよ!みんなで乗り越えよう!頑張ろうね!」って熱い声がけをしてくれるんですけど、ふと見たらスタッフさん全員、頭から足元まで“もっこもこのダウン”を着込んでて腹が立ったのを覚えています(笑)

     

    森咲:私は炎を使ったグラビアを撮った時、思わず“生”を感じましたね。ガソリンを使って大きく燃え上がる炎の前で撮影するのですが、「熱い! 怖い!」と必死でした。でも完成した写真を見ると、その緊張感まで作品に出ていて、頑張ってよかったなと思えたのを覚えています。

     

    吉木:みんな本当に命がけでしたよね。当時はありがたいことに、あまりにもたくさんの雑誌や媒体に出させていただいたので、水着の用意が追いつかなくて、スタイリストさんが手作りで水着を用意してくださっていました。

     

     過酷な撮影を乗り越えてきた2人だが、売れっコゆえのオファーでもある。それぞれ売れたきっかけは、意外な理由があったという。

     

    吉木:私は当初歌手として活動したのですが、もう鳴かず飛ばずだったんですよ。そこで、よしグラビアやろう! と決意してから、『セキ・ララ彼女』というDVDシリーズを発売できたことで“売れた!”と感じましたね。同作は、なんとAmazonのランキングで1位から4位までを私の作品がすべて独占したんです。じつは私、元々自分の体型、とくにお尻に凄くコンプレックスがあって、お尻側から写真を撮っていただくことは基本NGにしていたんです。

     

     でもある時、現場のスタッフさんたちが「あなたのお尻がどれだけ美しいか、僕たちに任せてほしい」って、2時間近くも熱心に説得してくださって。当時は涙ぐみながら「嫌だ嫌だ」と思って撮影したんですけど、出来上がりが信じられないくらい綺麗で、あの時私の良さを引き出すために長時間説得してくれたスタッフさんたちには、今でも本当に感謝しています。そこからグラビアが楽しくなりましたね。

     

    森咲:私は大きく分けて2つあって、ひとつは『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演させていただいたことです。「お酒を飲むと、着ているTシャツをハサミで切りすぎてしまう」という癖を告白したり、スタジオで指原莉乃さんに胸を触っていただいたりして。あの放送の反響が凄まじくて、街で声をかけていただくことが一気に増えました。周りのグラビアの子たちからも「番組出てましたよね!?」って一目置かれるようになって、「あ、私、知ってもらえたんだな」と実感しました。

     

     もう1つはやっぱりSNSですね。「#これがこう」が、ネット上で爆発的に話題になったことです。ちょっとお酒を飲んだ時にポンと投稿したのが始まりだったんですけど、色んな女の子たちが真似して使ってくれるようになってバズり、気づけばInstagramのフォロワーが100万人を超えていました。フォロワーが100万人を超えてからは、雑誌の表紙やテレビのお仕事の幅が、それまでとは比べ物にならないくらい一気に広がりましたね。

     

     私が活動していた時期は、ちょうどInstagramが世の中に広まり始めたタイミングだったんです。グラビアアイドルが本格的にSNSを主戦場にする少し前から発信を続けられたのは、今思えば凄く大きかったなと思います。上京したての24歳の頃は、同居していた橋本梨菜ちゃんがどんどん売れていく中で、私は仕事が撮影会しかなくて、自宅の板橋の家で毎日「どうしたら売れるんだろう」って病みながら考えていたんです(笑)。でも、グラドルになってすぐに爆発的に売れなくても、自分で発信できるSNSという場所があることで、可能性は無限大なんだなと学びました

     

    吉木:SNS全盛期の今と昔では全然違いますよね。私の時代は、とにかくAKB48さんが全盛期の時代でした。グラビア界はいかにその“隙間”を縫ってお仕事をしていくか、という“隙間産業”状態でした。そんな苦しい時代、盟友だったのが篠崎愛ちゃん。可愛くて童顔だし、私とビジュアル面では正反対のタイプだったんですけど、ラジオ番組で長年一緒にやらせてもらい、本当に仲良くなりました。愛ちゃんは等身大で、忖度なしにサバサバ話せる子。バラエティにおけるその強みを「どうにかして盗めないかな」って、密かにラジオのトーク中に勉強させてもらっていましたね。

     

     そんなグラビア界のトップにいた2人。当然、芸能界でもモテモテで、毎日のように口説かれていたのかと思いきやーー。

     

    吉木:いやいや(笑)。私の時代はまだインスタのDM文化があまりなかったので、そもそも直接メッセージをやり取りする機会が少なかったですね。ただ、番組のスタッフさん経由で『芸人の〇〇さんが、吉木さんのこと気に入ってるらしいよ』なんて噂を耳にすることはありました。でも、そう聞くと次の共演の時に意識しちゃって、人見知りだから逆に冷たい態度をとっちゃったりして(笑)。『あ、やっちまったな』って後で反省したことはあります。

     

     当時は千葉の浦安の実家から通っていたので、仕事が終わるとすぐに直帰してたんですよ。大人になった今思えば、もっと積極的にご飯会や打ち上げに参加して、共演者やスタッフさんとコミュニケーションを取って、仕事のスキルを盗んでおけばよかったな、なんて後悔しています。

     

    森咲:私もよく言われるんですが、意外と芸人さんから声をかけあれることはなかったですよ。スポーツ選手からは少しありましたね(笑)。飲み会とかにも全然呼ばれなくて、いつもマネージャーさんと一緒に飲んでばかりいました。グラビアって基本は1人で現場に行って、1人で帰る仕事。自分からコミュニティを広げにいかないと、意外と出会いがないんですよね。華やかな生活とは無縁なんです。

     

     人見知りだと言う2人に、夫との出会いを聞くと運命的なタイミングがあったという。

     

    吉木:キャンパスナイトフジ時代のお友達に誘われて、初めて行ったバーの周年記念パーティーに今の夫がいたのがきっかけですね。

     

     じつはその2年くらい前、TKOの木本さんと番組でご一緒した際、お2人が朝ドラ『ごちそうさん』に出演されていたので、『和田正人さんの役、凄く素敵ですね』ってお話ししたことがあったんです。そしたら木本さんが『あいつ友達だよ!絶対に紹介するから』って当時夫に伝えてくれていたみたいなんですけど、タイミングが合わないまま2年が経っていて。

     

     お友達に連れられて行ったバーで夫と初対面した時に、『そういえばTKOさんから話を聞いてました』って夫が言って盛り上がったんです。

     

    森咲:凄い!2年越しの伏線回収ですね!

     

    吉木:でも私、緊張しすぎてお酒を飲みすぎて、その場で寝ちゃったんです。目が覚めたら、もう夫とお友達しかいなくて。そしたら夫が、私のお友達に「彼女をデートに誘ってもいいか」って許可を取りそのうえで、「デートしませんか」ってストレートに誘ってくれたんです。それがきっかけでお付き合いが始まりました。木本さんは結果的に紹介はしてくれなかったので、キューピットにはならなかったですね(笑)

     

    森咲:私は、5〜6年ずっと通い続けていたパーソナルジムがキッカケなんです。そこのジムのトレーナーさんが、私のグラビアの本をジム内に置いておいてくれたんですよ。それを、オフシーズンにトレーニングに来た夫がたまたま見つけて、『この子誰?』って興味を持ってくれたみたいで。

     

     そこからトレーナーさんを介して出会いました。お互い同じジムに通っていることすら知らなかったので、「こんな身近に出会いがあったんだ!」って本当にびっくりしました。まさか自分が野球選手と結婚するなんて思っていなかったです。

     

     現在、2人は2児の母として育児に奮闘している。俳優と野球選手の夫との育児の協力体制や、現在のリアルな私生活について赤裸々に明かした。

     

    吉木:夫はまさに今も京都に行ったり、北海道に1カ月泊まり込みでロケに行ったりと、撮影で長期間家を空けることが多いんです。なので、夫がいない期間はどうしても“ワンオペ育児”になりますね。毎日、怒り狂いながら必死にワンオペ期間を楽しんでいます。

     

    森咲:ええ!? 吉木さんが怒り狂う姿なんて、全然想像できないです。YouTubeとかを見ていても、いつも穏やかな笑顔じゃないですか。

     

    吉木:幼稚園や小学校のママ友にも『りさちゃんって怒らないよね』ってよく言われるんですけど、とんでもない!家では、カメラの前のような笑顔でいることは1ミリもありませんよ(笑)。

     

    森咲:信じられない! 私も、夫は遠征などで年の半分くらいは家にいないので、基本的にはワンオペ状態ですね。ただ、私の場合は本当にありがたいことに、義理のお母さんが大阪に引っ越してくれて、近くの別々のマンションに住みながら、育児を凄くサポートしてくれているので本当に感謝しています。 今はまだ子どもを幼稚園に入れていなくて、毎日自宅保育をしながら公園に行っているんですけど、毎日行きすぎて公園でやることがなくなっちゃって。

     

    吉木:分かります!

     

    森咲:家にあるもので工夫してテントを作ったり、ミニカーのコースを作って走らせたりしています。早くプロの幼稚園の先生から色んな事を学んでほしいなと思いつつ、まずは引っ越したばかりなので、子どもたちの環境を整えてあげることを最優先に考えています。

     

     グラビア界の最前線を駆け抜けてきた2人。そんな彼女たちが、将来子どもたちへ自身の仕事について、そして子どもの芸能界挑戦への想いを聞くとこう答えた。

     

    吉木:うちは夫婦ともにテレビに出る仕事なので、子どもたちはなんとなく「テレビってみんな出られるものなのかな?」って思っている節があるんですよ。でも、夫は「子どもには絶対に同じ仕事はさせたくない」というスタンス。やっぱり努力しても報われないことの方が8割9割の厳しい世界ですし、「もしやるんだったら、親の力や手助けは一切しないよ」という方針です。

     

    森咲:私は、子どもに過去の作品を見られても全然恥ずかしいとは思いません。「ママは昔、こういうお仕事に自信を持って全力で取り組んでいたんだよ」って胸を張って言いたいです。今は、なるべく子どもに球場でパパの試合を見せていますね。現役プロ野球選手としての背中を見せられる時間は限られていますから。将来子どもが野球選手になりたいとか、別のことをやりたいと言い出したなら、可能性を広げて選択肢をたくさん作ってあげられる母親でありたいなと、新米ママながら模索しているところです。

     

     並ならぬ努力でグラビアクイーンとなった2人だが、再びグラビアに挑戦する可能性はないのだろうか。

     

    吉木:うーん、私の自慢だったお尻も今ではボヨンボヨンに垂れ下がってしまっているので……もしやるなら、まずは体を引き締め直すところから始めなきゃいけないですね(笑)

     

    森咲:今は全力で子育て中なので、自分のグラビアは正直考えられていないです。でも、もし子育てがひと段落した時に、自分がプレイヤーとして戻るかは分かりませんが、グラビアの『プロデュース』をしてみたいなと思う日は来るかもしれません。女の子たちの魅力をどう引き出すか、どう可愛く表現するかを考えるのは凄く楽しそうだなと思います。だからこそ、もしまた新しい挑戦をするときは、家族みんなが笑顔でいられる形を一緒に考えていきたいです。

     

     それぞれが「遅咲き」と言われながらも、自分なりの武器と向き合い、試行錯誤の末に今の立ち位置を築いてきた吉木と森咲。もう一度レジェンドのグラビアを見たい、というファンが多いはずだ。

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