佐藤二朗
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     フジテレビは7日、ドラマ「夫婦別姓刑事」(6月23日最終回)に関する俳優の佐藤二朗(57)と女優の橋本愛(30)の一連の報道について声明を発表した。外部弁護士による調査の結果、佐藤が橋本の過去の経緯を知りながら俳優活動の継続にまで言及し、橋本が撮影に支障を来すほどの精神的苦痛を受けたことなどから、「一連の言動はハラスメントと評価される」との見解が示されたと説明した。

     佐藤を巡っては「週刊文春」(2日発売)が、フジテレビ系ドラマ「夫婦別姓刑事」(6月23日最終回)で夫婦役を演じた橋本へのハラスメント疑惑を報じていた。

     フジはこの日、「当社ドラマ制作に関するご説明」を発表。外部弁護士による調査結果を踏まえて経緯を公表した。

     報告書によると、台本にない形で橋本の顔に触れる場面があった。ただ、橋本側はこの接触をセクシャルハラスメントとは受け止めておらず、同社も「問題視するものではない」と説明した。

     一方で、撮影を重ねる中で、佐藤によるアドリブでの身体接触や距離感の近さを懸念した橋本側が、佐藤本人にも演技上の配慮事項を伝えるよう要請。制作側は翌23日、佐藤本人に橋本側の意向を説明した。

     その後、佐藤は橋本と直接話し合いを希望し、楽屋を訪問。「演技に制限があるのであれば事前に言うべきだった」との趣旨を伝えたという。その後、双方の所属事務所や制作側を交えた協議が行われ、事前承諾が必要な身体接触の範囲などについて合意した。

     しかし、約2週間後の4月8日、佐藤は再び橋本の楽屋を訪れ、「身体接触に制約があることは事前に言うべきだった」「俳優の仕事を続けるべきではない」「夫婦役は受けるべきではない」などと自身の考えを伝えた。橋本は突然の訪問と発言内容に強いショックを受け、涙が止まらない状態となったという。

     フジテレビは直ちに外部弁護士へ調査を依頼。弁護士は、佐藤が橋本の過去の事情を認識した上で俳優活動の継続にまで言及し、橋本が撮影に支障を来すほど精神的苦痛を受けたことなどを総合的に判断し、「女性俳優側に非はなく、一連の言動は受忍限度を超える精神的負荷を与えるもので、ハラスメントと評価される」との見解を示した。

     これを受け、同社は佐藤の言動を問題と判断し、橋本への連絡は所属事務所やプロデューサーを通すことや、演技以外での接触を必要最小限とするなどの環境調整を実施。撮影中止も検討したが、橋本が作品や制作関係者への責任感から出演継続を希望したことなどから撮影を続行した。

     撮影終了後には、佐藤に対し、プライバシー情報の開示や名誉を傷つける言動を控えるよう文書で申し入れたほか、双方の協議を仲介。男性俳優側は謝罪の意向を示したものの、最終的な合意には至らないまま、一連の経緯が報道されたとしている。

     一連の報道を受け、佐藤と所属事務所は1日にコメントを発表していた。佐藤側の文書によると、橋本は過去に舞台出演した際にハラスメントを受け、トラウマを抱えていたという。佐藤側によると、トラブルの発端は撮影中の顔に触れる芝居で、橋本に過去のトラウマによる身体接触の制限があることを事前に知らされていなかったという。その後、制限を知った佐藤が橋本に「(この状況が続くなら)俳優を続けるべきではないのではないか」との趣旨の発言をしたと説明した。一方、「週刊文春」側は、この言動が「深刻なハラスメント」と認定されたと報じている。橋本の所属事務所も「フジテレビ社による報道が事実との認識」とする声明を発表していた。

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