「おめでとう!」「これからも元気でいてね」。たくさんのメッセージが寄せられたのは、千葉市動物公園(若葉区)の人気者、レッサーパンダ「風太」。5日、飼育されている中で世界最高齢という23歳の誕生日を迎え、同園でセレモニーが開かれた。風太には特製のバースデーケーキが贈られ、多くの来園者が祝福した。
風太は2003年、静岡市立日本平動物園生まれ。04年に千葉市動物公園に来園し、翌年、立ち姿で一世を風靡(ふうび)した。
5日は、セレモニーの参加希望者が開園前から並び、整理券はすぐになくなったという変わらぬ人気ぶり。セレモニーが始まり、風太の成長の様子が写真で紹介されると、会場からは「かわいい」と声が上がった。
風太にはニンジンやサツマイモで作られた特製ケーキをプレゼント。その様子は来園者がいる会場に中継され、風太はすぐにケーキに近づいて次々と食べていった。大好物のふかしイモを全て食べ終わると、お気に入りのベッドでくつろいでいた。
飼育担当の伊藤泰志さんによると、風太は国際血統登録で確認される飼育下のレッサーパンダで世界最高齢。今年は体調を大きく崩すこともなく元気に過ごしているという。
茨城県から娘と友人と一緒に来たという会社員の30代女性は「おめでとうと言いたい。これからも長生きしてね」と祝った。
◆食欲旺盛、元気にお散歩
飼育下のレッサーパンダの寿命は15~18歳とされる中、風太は食欲が衰えていないという。伊藤さんは「年齢を考え、エサをペースト状にしたこともあったが、受け付けてもらえず、ばりばりとサツマイモやタケノコを好んで食べています」と明かす。
20年ごろに立ち姿は見られなくなったが、今も多くの人が風太を目当てに来園する。最近の風太は小屋で寝ていることも多いが、朝には展示場を元気に散歩したり、ひんやりしているのが気持ち良いのか、展示場のコンクリート部分に寝そべったりしていることがあるという。
風太は子や孫にも恵まれ、5代後の来孫を含めその数は3月末時点で80頭に上る。現在、千葉市動物公園には「チィチィ」との間に生まれた子どもの「メイメイ」、孫の「みい」「メイタ」「ゆう」がいる。メイメイは先月、19歳の誕生日を迎え、親子そろって長生きしている。(大村慧)
