
「スクール☆ウォーズ」の生徒役で松村雄基も登場(C)日刊ゲンダイ
番組が「あの人は今」をうたっていたら、これだけの出演者は集まらなかっただろう。6月28日、『テレ東音楽祭2026夏』が放送された。従来は現代のヒットアーティストが出演していたが、今回は主に1980年代や90年代にヒット曲を生み出した歌手が登場。番組前半には『伝説ドラマ超名曲メドレー』が特集され、主題歌を担当した歌手のみならず、ドラマの出演者も姿を現した。
「当時、テレビ東京に高視聴率ドラマはありません。その弱点を逆手に取り、日本テレビ、TBS、フジテレビと局を横断して名作を扱った。他局にはできない構成でした」(芸能記者=以下同)
武田鉄矢(海援隊)が「贈る言葉」を歌うと、「3年B組金八先生」の生徒役である鶴見辰吾と杉田かおるが並んだ。麻倉未稀が「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」を歌う際には「スクール☆ウォーズ」の先生役の山下真司、生徒役の松村雄基が横に立った。
通常、歌手が出演しない場合、その曲のオンエアは見送られる。しかし、『テレ東音楽祭』はドラマに出演していた俳優に主題歌を歌わせた。高嶋政伸が「LET THE RIVER RUN」、千堂あきほが「ラブ・ストーリーは突然に」、いしだ壱成が「サボテンの花」、赤井英和が「ぼくたちの失敗」をカバーした。
■曲とは無関係のルビー・モレノ、カイヤまで登場
「この番組の凄い所は『音楽祭』を名乗った『あの人は今』だったことです。通常、芸能人は『あの人は今』扱いされるのを嫌がり、オファーを断る。だから、『あの人は今』の特集はいつも同じような顔ぶれになる。局を代表する『テレ東音楽祭』という特番から、『名作ドラマの主題歌を歌ってください』『名作ドラマの俳優として出演してください』という依頼が来れば、断る理由はない」
根本は同じでも、表面を変えるだけで、人の受け取り方は全く異なる。
「ストレートだとNGを食らう企画でも、見せ方次第で頷いてくれる。製作者は最高のパッケージ、最高のエクスキューズを考えたと思います」
バブルガムブラザーズが「WON’T BE LONG」(90年)が歌う時には、同年に日本でドラマデビューしたルビー・モレノ、久宝留理子が「男」(93年)を歌う際には、同年に川崎麻世の不倫釈明会見を横で監視していた妻のカイヤ(現在は離婚)が登場した。
「ドラマ主題歌と出演者は関係性がありますが、この2人は曲とは縁もゆかりもない。最初に『伝説ドラマ超名曲メドレー』で番組の特徴をわからせた上で、徐々にズラしていく演出も見事でした。いきなりルビー・モレノやカイヤが出ていたら、単なるおふざけ番組だと思われたでしょう」
斬新な演出の連続に、元放送作家で起業家の鈴木おさむもXで《「バケモノ番組」でした》と絶賛した。
「根本は『あの人は今』なのに、視聴者にそれを感じさせない見事な構成で、音楽番組の新しい形が誕生したと思います。多くの人が話題にすれば、出演者も得をする。2回目も期待できます。この手法は他局に真似されそうですが、テレ東だからできる側面もあり、パクっても上手くいくか不透明です」
他局も独自のスタイルを生み出せるか。
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番組に登場した松村雄基さんが日刊ゲンダイのインタビューに答えている。関連記事【もっと読む】涙が止まらず…松村雄基が明かすスクールウォーズ撮影秘話…では、本人ならではの撮影秘話などについて伝えている。
