
CGVが提供する映画「ワイルド・シング」の特典、メガボックスが提供する映画「トイ・ストーリー5」の特典(c)MONEYTODAY
【06月30日 KOREA WAVE】韓国で、映画を複数回見る「N回鑑賞」を促してきた映画グッズの役割が変わっている。かつてはグッズ自体が観客を映画館に向かわせる強い動機だったが、最近は鑑賞体験を補完する要素として位置付けられている。
韓国の映画館業界では、CGVの「フィルムマーク」、ロッテシネマの「アートカード」、メガボックスの「オリジナルチケット」などが人気を集め、公開日にはグッズを求める列もできた。しかし最近は作品の話題性や個人の好みに応じ、選択的に消費する傾向が強まっている。
30代会社員は「以前はグッズを集めるため映画館に行くこともあったが、最近は飲食ブランドなどのキャラクター協業商品も多く、以前ほど没入しなくなった」と話した。別の会社員も「種類が増えすぎ、希少性が減った」と語った。OTTでの公開が早まったことも影響している。
こうした中、CGVは竜山アイパークモール店を除き、オフラインの「CINE SHOP」を終了し、2026年初めにはオンライン営業も中断した。ただ、同社は「事業終了や撤退ではなく、今後の方向を検討する」と説明している。
一方、劇場側は人気が冷めたのではなく、消費方式が変化したとみる。ロッテシネマは常設オンラインショップやポップアップ販売を続け、ファン層の厚い作品では需要も高いという。
最近の映画館はグッズを単独で前面に出すより、ポップアップストア、フォトゾーン、特別館鑑賞と組み合わせている。業界では、グッズは来場の目的そのものから、映画館を滞在して楽しむ文化空間にする体験マーケティングの一部へ移りつつあるとみられている。
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