キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)は、2027年春夏メンズコレクションを2026年6月27日(土)にフランス・パリにて発表した。

    イタリア人アーティスト、アゴスティーノ・ボナルミに着想 キコ・コスタディノフ 27年春夏メンズコレクション - 内側から浮かび上がる構造美|写真17

    「エクストロフレクション」が着想源の今シーズンは、装飾ではなく構造そのものにフォーカス。イタリア人アーティスト、アゴスティーノ・ボナルミによる、内側からキャンバスを押し上げる立体作品「エクストロフレクション」に着想を得て、ミニマルなデザインの中に素材の膨らみや陰影を際立たせた。ショー会場にも同様のインスタレーションを設置し、その作品を背景にモデルたちが歩みを進めることで、コレクションの世界観を印象づけた。

    シャープさと柔らかさが共存するシルエット キコ・コスタディノフ 27年春夏メンズコレクション - 内側から浮かび上がる構造美|写真20

    シルエットは前シーズンよりもすっきりと細身に進化。一方で、ケープのように流れる布使いやロングトップスが動きに柔らかさを添え、緊張感と軽やかさを両立させた。ジャケットやコートは肩から裾まで無駄を削ぎ落としたラインでまとめられ、ミニマルな中にも存在感を放つ。

    キコ・コスタディノフ 27年春夏メンズコレクション - 内側から浮かび上がる構造美|写真28

    また、前方へせり出すスタンドカラーのアウターやトップスが独特な立体感を演出。ブレザーやパンツにはボンディング構造を取り入れ、柔らかさと構築性が共存するフォルムへと仕上げている。

    キコ・コスタディノフ 27年春夏メンズコレクション - 内側から浮かび上がる構造美|写真30

    今シーズンはプリントや装飾を極力排し、素材そのものの表情を主役に据えた。ボンディングによる自然な膨らみや波打つようなフォルム、裁ち切りのパッチワークなど、加工や構造によって生まれる陰影が印象的。ミニマルでありながら平面的には見えず、光を受けることで服の輪郭がゆっくりと浮かび上がる。

    アースカラーで描く静かな世界観 キコ・コスタディノフ 27年春夏メンズコレクション - 内側から浮かび上がる構造美|写真16

    カラーパレットは、くすみのあるブラウンやカーキ、ベージュ、グレーなどのアースカラーを中心に構成。色数を抑えることで素材の質感や構造美がより際立ち、ルック全体に静謐な統一感をもたらした。また、ボナルミの作品にも通じるひし形モチーフは、ブローチやベルト、トップスのディテールとして随所に散りばめられ、コレクションを象徴するアクセントとなっている。

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