邦ちゃんとそろいの必勝はちまきでボクシング応援
    Photo By 提供写真

     山田邦子さんと一緒にいると本当に楽しい。お笑いのプロということもあるけど、それだけではなさそう。心の底から愉快になるのは、きっと邦ちゃんの献身的ともいえるサービス精神のたまものだと思う。どんな時でも笑みを絶やさず、自分のことより常に周囲の人たちに気を配り、その場を盛り上げるためにパワー全開。だから、皆、彼女といると気分がいい。自然と人が集まるわけです。

     「がんに立ち向かう人やその家族を勇気づけたい」と邦ちゃんが呼びかけ、2008年4月に活動を開始した「スター混声合唱団」には、歌手、タレント、アーティスト、ジャーナリストなどジャンルを問わず多くの賛同者が集結。私もその一人です。もはや、彼女はタレントの域を超え、プロデューサーとしてもその手腕を大いに発揮。チャリティー公演に向けた練習はいつも笑いがあふれています。コーラスの先生が「この音は何の音?」とポンッと指でピアノを叩くと、「ド、それともレ、やっぱりミじゃない?」と私たちはなかなか答えが見つけられません。すると、彼女が待ってましたとばかりに「はい、ピアノの音です」とオチをつけて場を和ませてくれます。

     こんな調子で行ったハワイ公演は大成功。シェラトン・ワイキキのボールルームで行われたコンサートは期待以上の大盛況。現地の施設も訪れて、カラカウア通りで開催中のホノルル・フェスティバルのパレードに参加すると、沿道から「ジュンコさ~ん!」の大合唱。「えっ、私のこと?」と思わず周囲を見渡しましたが、もちろん、ジュンコは私だけ。いっぱい有名人がいるのになぜ?理由はすぐに分かりました。ちょうどNHKの連続テレビ小説「カーネーション」(2012年3月)を放送中。現地でも日系人の皆さんが毎日、楽しみに見てくださっていたのです。一度にあんなに多くの声援を受けたのは初めて。邦ちゃんのおかげで忘れられない思い出になりました。

     人の気持ちを盛り上げる凄いパワーの持ち主がもう一人、歌手の大黒摩季さん。サッカーのFC大阪の試合のハーフタイムショーでもう何度も、ヒット曲「ら・ら・ら」を歌ってもらってます。持ち前のパワフルな歌声が会場に響き渡るといつの間にか観客の皆さんが一体となって大合唱。私も「歌の力って凄い。摩季ちゃん、カッコいい」と思いながら「ら・ら・ら~」してます。

     あっ、そうだ。大切な人を思い出しました。歌手の千昌夫さんです。「星影のワルツ」が大ヒット。その後、「北国の春」は国内だけでなく、中国やタイでも人気になりました。そんな時、千さんに「ロールスロイスを買ったから乗せてあげるよ」と同乗させてもらったことがあります。当時、私の周囲で世界一の高級車を購入したのは、千さんが初めて。もしかしてこれも歌の力!?なのかしら。

     ◇コシノ ジュンコ 文化服装学院在学中に装苑賞を受賞。1978年から22年間、パリ・コレクションに参加。世界各国でファッションショーを開催、国際的な文化交流に力を入れる。オペラ、DRUM TAOの舞台衣装、花火、ユニホーム、インテリアのデザインなどを手がける。フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ受章、旭日中綬章受章。2025年11月には文化勲章受章。大阪府岸和田市出身。

    Share.

    Comments are closed.