「ラブストーリー ジョン&キャロリン」と「一流シェフのファミリーレストラン」から海外ドラマの“いま”を読み解く「一流シェフのファミリーレストラン」より (C)2026 FX Productions, LLC
昨今「ラブストーリー ジョン&キャロリン」や「一流シェフのファミリーレストラン」が注目される海外ドラマ界であるが、その最新トレンドは“懐かしくて新しい”感覚だといわれている。同2作から海外ドラマの“いま”に迫る。(以下、ネタバレを含みます)
日本での“平成リバイバルブーム”同様、アメリカでも過去のカルチャーが再発見
懐かしいはずなのに、どこか新しい。近年、ファッションや音楽、映像作品などの領域で、1990年代後半から2000年代前半の空気感が改めて注目を集めている。日本での“平成リバイバルブーム”はその象徴だが、同様の動きはアメリカのエンターテイメント業界にも広がっている。
こうした作品に共通するのは「大人世代には懐かしく、Z世代には新しい」という感覚だ。過去のカルチャーが単なる回顧ではなく、新しい価値として再発見されていることこそが、“いま”のトレンドを読み解く鍵となっている。当時を知る世代にはノスタルジーを、若い世代には活気に満ちていた時代への憧れを抱かせるのだろう。
JFKジュニアの人気が再燃、カルバン・クラインが若者に大流行
その代表例が、2026年2月にディズニープラスで配信されたジョン・F・ケネディ・ジュニアとキャロリン・ベセットの世紀の愛と悲劇的な顛末を描いた実話に基づくドラマ「ラブストーリー ジョン&キャロリン」。
90年代カルチャー満載の本作のヒットをきっかけとして、独身男性セレブとして人気を博したJFKジュニアの人気が再燃。ニューヨークではそっくりさん大会が開かれたほか、テレビ局で特集番組などが組まれた。
またキャロリンが勤めていたアパレルブランド、カルバン・クラインのミニマルなスタイルや、彼女が好んで着用していたヘッドバンドを用いたヘアスタイルなどが、SNSを中心に若者の間で大流行。カルバン・クラインの親会社・PVH Corp.は本作の影響で売り上げを伸ばしたことを認め、経済誌にも取り上げられた。
輝いていた時代を懐かしむミレニアム世代と、キラキラしていたであろうニューヨークのエネルギーに夢を抱くZ世代の双方から、熱い支持を得ているシリーズだ。
「ラブストーリー ジョン&キャロリン」より(C)2026 Disney and its related entities
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