甘いマスクで人気のティモシー・シャラメですが、繊細な青年から超大作SFの救世主、卓球で世界一を夢見る男……と幅広い役柄を演じる演技力を持つ俳優です。この記事では、Netflixで観られるティモシー・シャラメの出演作を、役どころや魅力と合わせて紹介します。

    俳優ティモシー・シャラメとは。プロフィールと評価

    ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet/ティモテ・シャラメと表記されることも)は、1995年12月27日生まれ。ニューヨーク市出身のアメリカ・フランス国籍の俳優です。マンハッタンの芸術家向け住宅で育ち、名門ラガーディア芸術高校で演技を学びました。父はフランス・ニーム出身、母はニューヨーク出身で、英語とフランス語のバイリンガルでもあります。

    ジェイソン・ライトマン監督作で2014年に長編映画デビューを果たし、同年にはクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』にも出演。主人公クーパー(マシュー・マコノヒー)の息子トムを演じています。父娘の物語の影でスクリーンに刻まれた、あの反抗期の少年です。

    転機は2017年。ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』で、ひと夏の恋に揺れる17歳エリオを演じました。撮影当時20歳だったシャラメは、この役でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。当時22歳での候補入りは、同部門で歴代3番目の若さでした。

    その後は『レディ・バード』『ビューティフル・ボーイ』と評価を重ね、2021年の『DUNE/デューン 砂の惑星』ではポール・アトレイデスという「救世主」を背負う大役へ。さらに2024年にはボブ・ディランを演じた『名もなき者/A Complete Unknown』でアカデミー主演男優賞に2度目のノミネート、この役では史上最年少(29歳)でSAG賞(全米映画俳優組合賞)主演男優賞を受賞しています。

    卓球で世界一を夢見る男を演じた『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』で第83回ゴールデングローブ賞・主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)を、同部門史上最年少で受賞しました。第98回アカデミー賞でも作品賞・主演男優賞を含む9部門にノミネートされ、賞レースの中心に立ち続けています。

    ティモシー・シャラメの人気と魅力

    ティモシー・シャラメの人気の理由を、3つの角度から掘り下げてみます。

    1.振れ幅の大きい役を「演じ分ける」確かな演技力

    繊細な思春期の少年から、宇宙の覇権を握る救世主、実在の人物の伝記まで、まったく異なるキャラクターを違和感なく演じられる演技力が魅力です。

    2.「青年の不安定さ」を体現できる点

    『ドント・ルック・アップ』ではベテラン俳優の多い座組の中で、少ない登場時間ながら少し尖った若者として存在感を放っていたティモシー・シャラメ。大人になりきれない揺らぎ、衝動、繊細さといった「未完成の魅力」は独特のものがあります。

    3.映画作家をひきつける存在感

    ノーラン、グァダニーノ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ウェス・アンダーソン、ジョシュ・サフディなど、作品を一緒につくる映画監督の顔ぶれを見ると、ティモシー・シャラメがただのスターではなく「映画作家に選ばれる俳優」であることが分かります。

    Netflixで観られるティモシー・シャラメ出演作品

    ここからは、Netflixで楽しめる出演作を紹介します。ティモシー・シャラメの役どころと見どころを中心に見ていきましょう。

    1.『キング』(Netflix映画)

    『キング』(Netflix映画)『キング』(Netflix映画)

    『キング』はティモシー・シャラメが主演を務めたNetflix映画。シェイクスピアの『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』を原案に、放蕩息子だったハル王子が父の急死で即位し、ヘンリー5世として苦悩しながら「真の王」へと成長していく姿を描きます。
    見どころは、泥にまみれたアジャンクールの戦いの生々しさと、その中心で揺れるシャラメの「憂いを帯びた表情」です。遊びふけることで虚無感を隠していた青年が、王の重責に押し潰されそうになりながら覚悟を固めていく。前述の「青年の不安定さ」が、王という最も重い役割と化学反応を起こす一作です。
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    2.『ドント・ルック・アップ』(Netflix映画)

    『ドント・ルック・アップ』(Netflix映画)『ドント・ルック・アップ』(Netflix映画)

    レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープら超豪華キャストが集結した、アダム・マッケイ監督による風刺コメディ。地球に衝突する彗星を発見した科学者たちが警鐘を鳴らすも、社会は誰も本気で取り合わない……という、現代の「不都合な真実」を笑いで斬る快作です。
    シャラメが演じるのは、ケイト(ジェニファー・ローレンス)が物語中盤に出会う若者ユール。万引きで補導されるようなはみ出し者でありながら、静かな信仰心を持つ青年で、終盤の食卓で彼が捧げる祈りは作品屈指の名場面です。主役級スターをあえて脇に置く贅沢な配役のなかで、ティモシー・シャラメの存在感が光ります。
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    3.『デューン 砂の惑星』

    『デューン 砂の惑星』はティモシー・シャラメが主演を務めた、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による超大作SFの第1作(2021年)。フランク・ハーバートによる大人気SF小説が原作。1984年に映画化された鬼才デヴィッド・リンチ監督版のリメイクではなく、小説からの再映画化です。
    砂の惑星アラキスを舞台に、名門アトレイデス家の御曹司ポール・アトレイデスが、一族を陥れる陰謀と、自らに課された「救世主」としての過酷な運命に直面していく姿を描きます。
    シャラメは予知夢にうなされ運命に怯える繊細な青年像を丁寧に演じます。彼の代名詞である「青年の揺らぎ」が、銀河の命運という途方もないスケールと重なり合う対比こそ、本作の妙味です。

    4.『フレンチ・ディスパッチ』

    ウェス・アンダーソン監督が、架空のフランスの街で発行される雑誌「フレンチ・ディスパッチ」誌の最終号を、4編のオムニバスで描いた一作。正式なタイトルは『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。
    ティモシー・シャラメは3編目に登場。1960年代の学生運動を率いるカリスマ的リーダー、ゼフィレッリ・B。マクドーマンド演じる年上の女性記者との関係を軸に、青さと気高さが同居する青年像を、ウェス・アンダーソンの精緻な世界観の中でチャーミングに体現しています。

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    5.『レディ・バード』

    グレタ・ガーウィグ監督の長編デビュー作にして、シャラメのブレイク前夜を捉えた映画『レディ・バード』。主役は、田舎町サクラメントから大都会への進学を夢見る高校生クリスティン(自称“レディ・バード”、シアーシャ・ローナン)。母娘の衝突と和解を瑞々しく描いた青春映画です。
    シャラメはここで、レディ・バードが惹かれる気だるげなバンド少年カイルを好演。一見クールで魅力的なのに、付き合ってみると身勝手さが透けて見える、という少年像を絶妙な塩梅で演じています。スターになる前の、生っぽい彼の存在感を味わえる貴重な一作です。

    まとめ

    繊細な青年から救世主まで、ティモシー・シャラメの魅力は、「同じ顔なのに、毎回まったく違う人間に見える」演技力と佇まいにあります。Netflixには、その変幻自在ぶりを一気に追える作品が揃っています。
    ぜひチェックしてみてください。







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