
左から「盆神」のギター濵田さん、ドラム岡田梨沙さん、ベースとまそんさん=いずれも鎌倉市の光明寺で
鎌倉時代創立の光明寺(神奈川県鎌倉市材木座)で、縁日を楽しみ、生バンドの演奏で輪になって踊る「おやまの盆踊り祭(やまぼん)」の準備が進んでいる。本番の7月20日を前に、市民主体の実行委員会は「どの世代も、来場者もスタッフも楽しむ祭り」と意気込む。 (篠ケ瀬祐司)
「歴史をつなぎ、皆さんにとって心安らぐ場所にしたい」。同寺の一真成(はじめしんじょう)さん(40)は祭りへの思いをそう語る。
浄土宗大本山の光明寺は、国の重要文化財に指定された大殿(本堂、改修中)や2階建ての山門で知られる。長く地域に愛されているが「コロナ禍以降、人々の足が遠のいた」(一さん)という。地域との距離感を縮めたいと考えていたころ、地元のミュージシャン「とまそん」さん(44)と出会い、やまぼんの企画が一気に進んだ。
出身も住まいも材木座のとまそんさんは「小川コータ&とまそん」として「That’s材木座」など鎌倉にちなんだ曲を歌い、別のバンドで外国でも活躍する。一方で、コロナ禍で地域の祭りの中止が続いていた2021年には、同市深沢で盆踊りを開催した経験もある。翌年からは同市稲村ガ崎で「なみおと盆踊り祭(なみぼん)」も企画してきた。
地元での祭り開催を前に、とまそんさんは「使命感のようなものを感じる」と話す。「光明寺は私にとって居心地の良い場所。その場所で、新しく地域に住むようになった人と、それぞれのルールや自負をもって長く暮らす人々の間で、緩衝材の役割を果たしたい」
今回のやまぼんでは実行委員長を務め、フルバンドと踊り手で構成する「盆神(ぼんじん)」メンバーとしてもやぐらに上る。「外国での活動を通じ、日本ならではの音楽の大切さに気付いた。盆踊りの曲をアレンジして間口を広げる。そうして広い世代に興味をもってもらい、文化をつないでいきたい」
盆神のギター担当、濵田(はまだ)翔さん(41)も材木座出身。「盆踊りには、自分たちの音楽でみんなが輪になって踊る感動がある。民謡の伝統的な拍(はく)とか間(ま)の取り方とかを学び、新しい音楽性を加えて次世代につなげていけたらうれしい」
やぐらステージは正午、盆踊りは午後5時から。午後1時からは近くの材木座海岸でスイカ流しも行われる予定。
