トム ブラウン(THOM BROWNE)は、2027年春夏コレクションを2026年6月22日(月)にイタリア・ミラノにて発表した。ミラノでの発表は、2008年以来18年ぶりとなる。
花咲くガーデンで迎える新たな春
2008年以来となるミラノでのショーの舞台に選んだのは、歴史あるパラッツォ セルベローニ。会場中央には、およそ400もの植木鉢が格子状に整然と並び、それぞれに一輪の花が咲く幻想的な庭園が広がった。
ショーは、養蜂家を思わせるベール付きハットを被った3人のモデルの登場で静かに幕を開ける。会場に流れるのは、クラウス・ノミとヴィンス・クラークによる「Nomi Song..」。まるで春の庭園がゆっくりと目覚めていくように、新シーズンの物語が始まった。
春の生命力を宿したクラシック
今シーズン、トム ブラウンが描いたのは、ブランドの核であるアメリカンプレップを、春の生命力とともにアップデートした姿。軽量化したウールやシアサッカー、テクニカルナイロンなどを用いたテーラリングは、伝統的なプロポーションを保ちながらもリラックスした佇まいへと進化。ノースリーブコートや半袖コート、裏地を省いたジャケットなど、軽やかなレイヤードを提案した。
ランウェイではスリット入りのロングコートや、肘丈のアウターからストライプシャツを覗かせたスタイリングなど、クラシックなアイテムに春らしい抜け感をプラス。シースルー素材を用いたチェック柄のシャツアウターも登場し、ブランドらしい端正さに軽快な空気を吹き込んでいた。
蜂や昆虫たちが彩るガーデンモチーフ
庭園に息づく小さな生き物たちは、コレクションの至る所に登場。テーラードジャケットには大きな蜂のパッチワークを大胆に配置し、蜂やアリ、トンボなどの昆虫モチーフを刺繍やアップリケで随所に散りばめた。蜂のワッペンを全面にあしらったアウターも登場し、自然へのオマージュをユーモラスに表現している。
色彩豊かな春から、純白のフィナーレへ
グレー、ネイビー、ホワイトといったブランドを象徴するカラーに加え、イエローやグリーン、ピンク、スカイブルーを差し色として採用。緑や白を大胆にペイントしたようなルックも現れ、庭園の瑞々しさを映し出した。
フィナーレでは、手作業でパールをあしらったチュールベールを纏った純白のルックが登場。鮮やかな色彩に満ちた庭園は、静謐な白へと移ろい、新しい春の訪れを象徴するようにショーは幕を閉じた。




