東京・京橋のアーティゾン美術館で、20世紀イタリアデザインを代表するエットレ・ソットサス(1917~2007)の大規模回顧展「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」が開幕した。会期は10月4日まで。担当は杉本渚(同館学芸員)。

     ソットサスは1917年、オーストリア・インスブルック生まれ。1950年代からオリベッティやポルトロノーヴァのために数々の名作を手がけ、80年代には自身が発起人となって国際的なデザイナー集団「メンフィス」を結成。大胆な色彩と形態によるデザインの数々でセンセーションを巻き起こした。85年頃にメンフィスを離脱して以降も遊び心あふれる挑戦的なデザインをつくり続け、2007年に90歳で没。生誕100周年の2017年には欧米の美術館を中心に大規模な回顧展が開催されるなど、その評価はますます高まっている。

    セクション2「1960年代 デザインの実験」より、手前は「スーパーボックス」(デザイン:1966、製作:1968)。本作は台座までがソットサスのデザイン

     近年、石橋財団ではソットサスの作品を重点的に収集。ジャンルは家具、セラミック、機器類、ガラス器、写真、ドローイングなど多岐にわたり、現在100点を超える一大コレクションとなっている。本展は、アーティゾン美術館にとって初のデザイン展であり、ソットサス作品群を一挙に公開する初の機会だ。

     また、会場の空間設計はインテリアデザイナーの五十嵐久枝が担当。環境に配慮した紙管や紙の集積を生かした展示空間のつくりにも注目したい。

    セクション4「1980年代 メンフィスの時代」の展示風景

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