人を助ける意味を教えることが大切だ。

    「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。

    「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。

    本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)


    「将来、損ばかりする子ども」ができないこと・ワースト1Photo: Adobe Stock



    「いっしょにやろう」の強さ

    「小学校受験って、頭の良さをみているだけじゃないんですよ」


    以前、私立小学校受験の指導をしている先生から、こんな話を聞いた。

    ある学校では、子どもたち数人で協力して課題に取り組む「集団行動」の試験があったそうだ。


    その日の課題は、「種植え」だった。先生の説明を聞きながら、土を入れ、種をまき、水をあげる作業をする。


    作業自体は難しくない。だが、初めての場所で、初めて会う子どもたちと一緒に取り組むため、緊張してしまう子も少なくないという。


    試験が始まると、子どもたちは先生の説明を聞きながら順番に作業を進めていった。

    多くの子は、自分の作業を終えると席に戻り、静かに座って待っていた。


    ところが、一人の女の子だけが何をすればいいのかわからなくなってしまった。

    周りの様子を見ながら立ち尽くしていたそうだ。緊張して先生の説明を聞き逃してしまったのかもしれない。


    すると、その様子に気づいた女の子がいた。その子はすでに自分の作業を終えて席に座っていた。

    だが、困っている子を見ると席を立ち、「ねえねえ、いっしょにやろう」と声をかけたそうだ。


    そして、「つぎはこれをやるんだよ」と優しく教えながら、一緒に種植えの作業を進めてあげた。


    すると、それまで不安そうだった女の子の表情がぱっと明るくなった。


    その先生はこう話していた。

    「自分のことをきちんとやれる子はたくさんいます。でも、自分のことが終わったあとに周りを見て、困っている子を助けられる子は意外と少ないんです」


    大人になると、「人を助けると自分が損をする」と考える人がいる。時間も手間もかかるからだ。

    だが、実際には逆である。困っている人に手を差し伸べられる人には信頼が集まる。

    そして、自分が困ったときには、今度は周りが手を差し伸べてくれるものだ。


    だからこそ、「人とのつながりを大切にする行動」を子どものうちからしておきたい。



    人にやさしくする練習をしよう

    小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「ともだちにやさしくしよう」という項目がある。


    「将来、損ばかりする子ども」ができないこと・ワースト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用

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    ・じぶんから こえを かけよう。「ねえ、 いっしょに あそぼう」

    ・ともだちの いいところを ほめよう。「うわあ、 おりがみ じょうずだね」

    ・ありがとうの きもちを つたえよう。「かさに いれてくれて ありがとう!」

    ・あかるい えがおだと すてきだよ。

    (『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)


    人生で本当に得をするのは、自分の利益だけを考える人ではない。

    周りの人を大切にし、人とのつながりを育てられる人である。


    だからこそ、「ともだちにやさしくすること」は単なるマナーではない。

    将来、人から助けられ、信頼される人になるための大切な練習なのである。

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