映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開から25周年を迎えたことを記念し「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下、スタジオツアー東京)が、映画制作の舞台裏にまつわるエピソードを紹介している。
映画「ハリー・ポッター」シリーズは、小説の世界を現実に存在するかのような幻想的な映像へと落とし込んだことで知られる作品だ。
その裏側には、クリス・コロンバス監督をはじめとする制作陣による、徹底した「本物へのこだわり」から来る数々の試行錯誤があったという。
火災寸前だった大広間のキャンドル
映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』に登場する魔法学校・ホグワーツの大広間は、天井に浮かぶ無数のキャンドルが印象的な空間だ。
頭上に広がる魔法の天井と空中に浮かぶ無数のキャンドルは、孤独な日々を送ってきたハリーや観客にとっても魔法の存在を信じるきっかけとなるような光景だった。
映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと賢者の石』デジタル配信中
公開されている映像ではCGによる演出が効果的に使われているが、撮影当初は370本もの本物の蝋燭が俳優たちの頭上に吊り下げられていたという。
しかし撮影中、すきま風で炎が揺らいだことで1本のケーブルに引火。キャンドルが落下する事故が発生し、安全上の理由から後に大部分がデジタル処理へ切り替えられた。
幻想的な空間の背景には、本物の炎が生み出す質感への執念ともいえる試行錯誤があったようだ。
700食のクリスマスディナーが放った異臭
クリスマス休暇のシーンにも、制作陣の徹底したリアリティ追求が表れている。
ホグワーツで初めてのクリスマスを迎えるハリーが、ロンたちとともに大広間で食卓を囲む。華やかさだけでなく、温かさに満ち溢れたシーンだ。
「ハリー・ポッター」シリーズを通して重要なシーンの舞台となった大広間
撮影では2週間にわたり、毎日700食以上の本物のクリスマスディナーを用意。しかし複数日にわたる撮影のなかでライトの熱にさらされた食材は徐々に傷み、スタジオ内に強烈な臭いが立ち込めたという。
最終的には食品サンプルへと差し替えられたものの、画面の隅々まで本物らしさを求めた制作陣の姿勢を象徴する逸話となっている。
巨大チェス駒を実際に爆破して撮影
クライマックスの「魔法使いのチェス」のシーンでは、高さ4メートル、重量230キロに及ぶ巨大な駒を制作。
チェスの駒はラジコン装置で実際に操作。駒が破壊されるシーンの撮影では、一部で実際に駒を爆破しての撮影も行われた。
チェスの腕前で大活躍を見せるロン
この場面は、ハリーがロンとハーマイオニーとともに試練を突破していく終盤に登場。3人は巨大なチェス盤の上で駒となり、ロンの指揮のもと命がけの対局に挑むことになる。
手仕事と特殊効果が組み合わさることで、あの緊迫感あふれる場面が生み出された。
スタジオツアー東京で体感する「本物の世界」
そんな映画制作の舞台裏を本物のセットとともに体験できるスタジオツアー東京は、2026年6月16日に開業3周年という節目を迎えた。
ハリー宛に大量の入学許可証が届くシーン
これにあわせて、映画第1作の公開25周年を記念した特別企画「ホグワーツからの招待状」を開催中。
『ハリー・ポッターと賢者の石』をテーマに、ハリーが初めて魔法界へ足を踏み入れた体験を追体験できる内容となっている。
印象的なホグワーツの大広間も再現
館内では大広間や魔法使いのチェスなど、映画を象徴するセットや造形物を間近で鑑賞可能。スクリーンに映る数秒のために積み重ねられた職人たちの技術と情熱、その痕跡に触れられる場となっている。
ロンが騎乗したナイトの駒も
特別企画「ホグワーツからの招待状」は9月6日(日)まで開催。映画の魔法がどのように現実へ変換されたのか。
その舞台裏を知ることで、『ハリー・ポッター』という作品の見え方もまた少し変わるかもしれない。
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Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter.

1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。
