『トレインスポッティング』 (1996)
『トレインスポッティング』は、私がサウンドトラックをまるで一枚のアルバムのように今でも定期的に聴いている唯一の映画だ。ストーリーだけを見ると、ダニー・ボイル監督のこの作品はとことん陰鬱だ。経済的に困窮したエディンバラの地域で暮らすヘロイン中毒者たちのグループを追いながら、失業、病気、そして死といった厳しい現実を描いている。
しかし、この作品は単なる社会派リアリズム映画ではない。幻覚的でトリップ感のある映像表現、皮肉の効いたユーモア、そして思わず応援したくなる個性的な登場人物たちによって、『トレインスポッティング』は観る者を渦へと引き込み、最後には容赦なく現実へと投げ返してくるのだ。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』 (1994)
主人公のミッキー(ウディ・ハレルソン)とマロリー(ジュリエット・ルイス)はぶっ飛んでいて、驚くほどおしゃれだが、非常に邪悪な犯罪者でもある。かれらは狂気じみた犯罪行脚を繰り広げながら、アメリカ中を駆け巡る。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』をどれだけ好きになれるかは、ゴア(暴力や流血)と愚かさをどれだけ許せるか次第だろう。ちなみに私にとっては、生涯ベスト級のお気に入り作品のひとつだ。それでも、この映画を観終わった後には、きっと埃っぽい赤色の1970年式ダッジ・チャレンジャーに乗ってロードトリップに出かけたくなるはずだ。もちろん、できれば大量殺人の部分は抜きで。
