2026.06.17

    2026年6月13日(土)、東京外国語大学プロメテウス・ホールにて、『青い海 赤い血:オセアニアの生存戦略』の上映会を開催しました。

    自給自足が残るオセアニアの生活では、動物の狩猟や解体が日常的に行われているだけでなく、そのような行為が社会実践として根付いています。また身体を傷つけることで成人として認められるという通過儀礼もあります。しかし流血が伴うことから、このようなシーンの多くは、映像に残されても編集の段階でカットされ、我々の目には届きません。しかし、生活の一部として日常に溶け込んでいるシーンを意図的に排除したまま、我々はオセアニアの本当の姿を知ることができるでしょうか。本作は、流血を伴う行為をあえて映像に残すことで、現代の視点と価値観を相対化し、生存と文化について考え直すきっかけを提供することを目的に企画されました。

    上映の前に、東京外国語大学の栗田博之名誉教授より、自給自足の生活が残るオセアニア社会の歴史的背景についての説明がなされ、上映会のコンセプトについて理解を深めました。上映後は、本作の監督である門田修氏が制作に対する思いや撮影の裏側について語ってくれました。特に、本作は3つのパートに分かれていましたが、それぞれに異なる編集コンセプトがあり、民族誌映像としての価値があることが示されました。その後、栗田名誉教授を交えて対談が行われ、大型獣の捕獲が現地の人々の生存にとって欠かすことができないことや、ウミガメとカヌー、そして「酋長」が密接不可分の関係にあることなど、非常に濃密な議論が行われました。

    参照:お問い合わせ先:

    TUFS Cinema事務局(東京外国語大学 広報・社会連携課)
    Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信ください)

    栗田氏による解説の様子
    栗田氏による解説

    門田氏による解説の様子
    門田氏による解説

    栗田氏・門田氏によるトークセッションの様子
    栗田氏・門田氏によるトークセッション

    Share.

    Comments are closed.