メアリー=ケイトとアシュレー・オルセン姉妹のスタイルは、しばしば“クワイエット ラグジュアリー”と結びつけられる。たしかに、共同創業デザイナーとしてクワイエット ラグジュアリーの代名詞であるザ・ロウ(THE ROW)を率いる彼女たちは、普段から使い込まれたエルメス(HERMÈS)の「バーキン」バッグや、桁違いの価格の白Tシャツを愛用している。しかし、その“わかる人にはわかる”ミニマルな定番スタイルに行き着くまでには、さまざまなファッションに挑戦していた。
幼いころから脚光を浴びてきたふたりは、 常に印象的なレッドカーペットルックを纏ってきた。1995年に出演映画『ひとりっ娘2』のプレミアでは、フローラルなセットアップにラグソールのブーツを合わせたグランジ風のコーデを身に着け、1999年には『アンナと王様』のプレミアで、シンプルな黒のカーディガンとフリンジ付きマキシスカートを着用。 大人になってからも目を引くファッションを披露し続け、2017年のメットガラ(MET GALA)「Rei Kawakubo/Comme des Garçons: Art Of The In-Between(川久保玲/コム デ ギャルソン)」でも、壮麗なレースガウン姿で周囲の視線を集めた。
全身お揃いのコーデをやめた後も、ふたりは同じテイストの絶妙なリンクコーデを披露し続けている。柄やテクスチャーで遊び、存在感のあるジュエリーを添えたどこかボヘミアンなスタイルを着こなす一方で、ニュートラルな色合いの研ぎ澄まされたテーラードルックもものにしている。ボーホーとミニマルの狭間にある、彼女たちの唯一無二のラグジュアリースタイルは、いつ見てもミステリアスな美しさを放つ。
