2026年FIA-F1世界選手権第7戦バルセロナ・カタロニアGPの決勝レースが、スペイン現地6月14日(日)にカタロニア・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトンが2位以下に19.561秒もの大差をつけ、フェラーリ移籍後初となるトップチェッカーを受けた。2024年7月のベルギーGP以来、41戦ぶりとなる通算106勝目となった。
この勝利は同時に、開幕から続くメルセデスの連勝を止めるものともなった。また、フェラーリにとっても、2024年10月のメキシコGPでのカルロス・サインツ以来の勝利となった。2位はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
選手権リーダーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を含む7名がリタイアする波乱もあり、66周のレースは劇的な展開をたどった。
ハミルトン41戦ぶり復活勝利
フェラーリは、ハミルトンを中古のソフトタイヤでスタートさせる積極的な戦略を採った。だが、スタートではポールシッターのラッセルがミディアムタイヤで見事な蹴り出しを見せ、5周目には早くも2.5秒のリードを築いた。フェラーリの戦略が実を結ぶことはなかった。
最初のピットストップ後、フェラーリは3ストップ戦略へと大きく舵を切った。一方、メルセデス勢が2ストップ戦略に固執したことで局面が動き出した。
この第2スティントでハミルトンは印象的なペースを刻み、ラッセルが2度目のピットストップを行った際に首位に浮上した。その後、ラッセルは新品タイヤでハミルトンとの差を削り始めた。3回目のピットストップを行えば、ハミルトンはメルセデス勢の後方でコースに復帰する状況だった。
だが、メルセデス勢が最後のピットストップを終えた直後、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)がバッテリーの問題によりターン9でマシンを止めたことで、バーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。
ハミルトンとフェラーリにとって、これ以上ないタイミングだった。この好機にピットストップを行い、首位の座を失うことなくコースに復帰。勝利への流れを決定づけた。
終盤ドラマで表彰台争いが一変
終盤に向けて2番手ラッセルはペースが上がらず、ハミルトンに引き離される展開となった。その結果、アントネッリの接近を許し、残り15周でラッセル、アントネッリ、ノリスの3台が各々1秒のギャップで2位を争う形となった。
ラッセルは、一度はアントネッリの仕掛けを防いだが、残り6周となったターン1への進入で、ついにオーバーテイクを許して3番手に後退した。だが、ドラマはそこで終わらなかった。
2番手に浮上したアントネッリが突如スロー走行となり、エンジンが停止してコース上でストップ。さらに翌周には、ルクレールもスロー走行に。ステアリングの問題に見舞われたようで、ターン2でグラベルに飛び出し、自走でピットに戻ってリタイアした。これに伴い、残り3周で2度目のVSCが導入された。
あまりに手痛い終盤のリタイアにより、ドライバーズ選手権におけるアントネッリのリードは縮まることとなった。ハミルトンは41点差、ラッセルは50点差までギャップを縮めた。
ハジャー猛追、アルピーヌが中団優勝
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ハミルトンと同じようにスタートでソフトタイヤを選択したが、こちらも順位を上げることはできず、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抑えて4位でフィニッシュするにとどまった。
チームメイトのアイザック・ハジャーは、6番手スタートながらもホイールスピンが激しく、1周目に8ポジションを落として14番手に後退した。だが、その後は見事な巻き返しを見せ、6位に入った。
中団上位争いはアルピーヌがレーシング・ブルズを下す結果となった。アルピーヌのピエール・ガスリーが7位、フランコ・コラピントが8位となり、レーシング・ブルズのリアム・ローソンが9位、アーヴィッド・リンブラッドがトップ10を締めくくった。
アストン全滅、相次いだ技術トラブル
アストンマーティン・ホンダ勢はダブルリタイアに終わった。
43戦ぶりに僚友ランス・ストロールに予選で敗れ、最下位に沈んだアロンソは、母国での決勝を前にパワーユニットを交換。ピットレーンからスタートし、41周目にバッテリーの問題によりリタイアした。
一方、21番手スタートのストロールは、6周目にマシンをガレージに入れてリタイアした。ギアボックスのトラブルが疑われている。
ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、技術的なトラブルにより今季初ポイントを逃した。予選で今季初のQ3進出を果たし、9番手からスタートして中盤に向けてトップ10圏内を維持していたが、30周目にピットインした際にトラブルが発生。マシンを再始動できず、レースを終えることになった。
アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は、車載カメラが緩む異例のトラブルに見舞われ、予定外のピットストップを強いられた。この結果、その後コースへ戻ったものの、11周遅れの最下位でフィニッシュした。
バルテリ・ボッタス(キャデラック)は17周目、チームからの指示に従い「予防措置」としてリタイアした。
オリバー・ベアマン(ハース)は技術的なトラブルにより、残り4周でリタイアを余儀なくされた。
2026年F1第7戦バルセロナ・カタロニアGP決勝リザルトPosNoDriverTeamLapsTimePTS
144ルイス・ハミルトンフェラーリ661:32:28.10525
263ジョージ・ラッセルメルセデス66+19.561s18
31ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス66+23.719s15
43マックス・フェルスタッペンレッドブル66+40.497s12
581オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス66+58.661s10
66アイザック・ハジャーレッドブル65+1 lap8
710ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス65+1 lap6
843フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス65+1 lap4
930リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT65+1 lap2
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT65+1 lap1
115ガブリエル・ボルトレートアウディ64+2 laps0
1255カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス64+2 laps0
1331エステバン・オコンハース・フェラーリ64+2 laps0
1411セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ63+3 laps0
1516シャルル・ルクレールフェラーリ62DNF0
1612アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス61DNF0
1787オリバー・ベアマンハース・フェラーリ60DNF0
NC23アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス55+11 laps0
NC14フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ37DNF0
NC27ニコ・ヒュルケンベルグアウディ29DNF0
NC77バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ15DNF0
NC18ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ5DNF0 コンディション
天気晴れ
気温31℃
路面温度52℃
周回数66
セッション概要
グランプリ名
F1バルセロナ・カタロニアGP
レース種別
決勝
レース開始日時
2026年06月14日 (日) 22:00
サーキット
名称
カタロニア・サーキット
設立
1991年
全長
4657m
コーナー数
14
周回方向
時計回り
