17万人を分析してわかった、仕事ができる人の「休み明け」の習慣とは?

    「家を出る前に『今日から頑張らなきゃ』と気合いを入れる」

    「出社してから、デスクで『今日、何から手をつけようか』と悩み始める」

    休み明け、こんな気持ちで迎えていないだろうか。実は「仕事ができる人」は全く別の行動をとっている。その答えを明かすのが、『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)だ。日本マイクロソフトの元役員であり、著書が累計130万部を突破した「働き方」の専門家・越川慎司氏が、9年間、総額1億円超をかけて、17万人以上の行動データを徹底分析して導き出した1冊。今回は同書から、確実に成果をもぎ取る「休み明けの習慣」を特別に紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)


    【休み明け】三流は「気合いを入れてから出社する」、二流は「会社で段取りを考える」、では一流は?Photo: Adobe Stock



    一流は、出社前に「やるべきこと」を決めている

     休み明けの朝、多くの人は「今日から頑張ろう」と家で気合いを入れる。


     あるいは、出社してからデスクで「何から手をつけようか」と段取りを考え始める。


     一方で、職場で圧倒的に評価されている「一流」は、出社前に「まずやること」をすでに決め終えている。


     そう指摘するのが、『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』だ。


     カメラやICレコーダーによる記録、オンライン会議データ、メールやチャットの履歴、さらに個別ヒアリングなどを組み合わせて収集した膨大な行動データを、AI技術を駆使して解析。


     その結果判明した、職場で評価されている人の具体的な特徴や習慣が115個収められている。


     調査期間は9年間、調査対象は815社17万3,000人、かけた費用は総額1億円を大きく超える大規模調査だ。


     その同書に、こう書いてある。


     期待されている人たちは、休み明けに「まずやること」を、出社前に決めていることがわかりました。

     通勤中や、職場近くのカフェで2つ以上の優先タスクを決めている人が65%いたのです。これは一般社員における比率の3.3倍です。

     さらには、最初のタスクを事前に決めている人は、決めていない人に比べてストレスを感じる比率が24%も低いこともわかりました。

    ――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より


     一般社員の3.3倍もの人たちが、出社前に「2つ以上の優先タスク」を決めていた。


     何をやるかが決まっているからこそ、出社後に迷う時間がゼロになり、仕事へのストレスも「24%も低い」状態でスタートダッシュを切れるのだ。



    「やる気を出す」のは職場に着いてからでいい

     さらに、期待されている人たちは「気持ちの切り替え」を行う場所にも共通点があった。


     一般社員のように、家で入れたスイッチを通勤電車でオフにされるような無駄な消耗はしない。


    期待されている人たちの多くは、職場に着いてから気持ちを切り替えているとわかりました。

    とくに多かったのが「トイレ」です。

    休み明けの朝、出社直後にトイレへ向かい、鏡の前で深呼吸をする。手を洗ってシャキッとしたら「よし、始めるか」と鏡の中の自分に語りかけている人が複数いたのです。

    ――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より


     朝はあえてゆったりと過ごし、気負わずに会社へ向かう。そして、出社直後に「トイレの鏡の前」で初めてスイッチを入れる。


     このメリハリこそが、一流のメンタルコントロール術なのだ。



    「段取り」と「切り替え」を同時にやろうとするな

     この習慣によって仕事がうまくいく理由を、同書はこう解説している。


    多くの人は、休み明けの出社後に「段取り」と「気持ちの切り替え」を同時にやろうとします。

    何をすべきか考えながら、気持ちも奮い立たせようとする。だから頭も心も疲れてしまう。気持ちが乗っていないから、どれも手につかなくなる。

    一方、期待されている人たちは出社前に「まず何をやるか」を決め終えています。だから、出社後は「切り替え」だけに集中できるのです。

    ――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より


     仕事ができない人は、出社してから何をやるか悩み、気持ちが乗らない言い訳を探す。


     一方で、評価される人は出社前に段取りを終え、出社後はただ行動することだけに集中する。


     その小さな習慣の差が、休み明けの生産性を大きく分けていたのだ。


    『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』にはこの他にも、職場で評価されている人の具体的な特徴や習慣が115個収められている。


    「私はもっと評価されていいはず」と感じている人は、多くの気づきが得られるだろう。


    ★★★実践してみるなら!★★★

    ●次の休み明けの出社前に「やること」を決め、出社後に「気持ちの切り替え」をしてみる。


    (本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)


    越川慎司(こしかわ・しんじ)

    株式会社クロスリバー 代表取締役社長

    日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。

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