劇場公開日:2026年6月12日
解説・あらすじ
やすらぎの場所であるはずのケアハウスを舞台に、冷酷な入居者に支配され逃げ場のない悪夢へと追い込まれていく老人たちの姿を描いたサイコスリラー。
正義感の強いステファン・モーテンセンは、法を守る強い信念とプライドで長年にわたり判事として働いてきた。病に倒れ車椅子生活を余儀なくされた彼は、郊外のケアハウスに入居する。そこには、「ジェニー・ペン」と名付けたドールセラピー用の指人形を手に陰湿ないじめで老人たちを支配する、デイヴ・クリーリーという邪悪な入居者がいた。彼と敵対したステファンはいじめの標的となり、デイヴによる理不尽で屈辱的な嫌がらせは次第にエスカレート。正義のために闘い続けてきたステファンは、人生最後の壮絶な闘いに身を投じていく。
「教皇選挙」のジョン・リスゴーが入居者たちを支配するデイヴ、「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュがデイヴに立ち向かう元判事ステファンを演じ、2024年・第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀主演男優賞をそろって受賞。「M3GAN ミーガン」を手がけた人形クリエーターのポール・ルイスがジェニー・ペンのデザインを担当。
2024年製作/104分/G/ニュージーランド
原題または英題:The Rule of Jenny Pen
配給:エデン
劇場公開日:2026年6月12日
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ジェニー・ペンはご機嫌ななめ の関連作を観る
関連ニュースをもっと読む 3.5 期待度○鑑賞後の満足度◎ 『人間万事塞翁が馬』というわけには行きませんかな?
2026年6月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
➀よく出来た映画だと思う。脚本も演出も悪くないし細部まで目が行き届いている。何よりジェフリー・ラッシュとジョン・リスゴーの好演てわ飽きない。ただ、少しも怖くない。スリルも感じない。
何でも歳のせいにしてはいけないけれども、この歳(いよいよ前期高齢者入り)になると怖いもの無しになってくるのかな。
②それより、本作を観ながら徒然に考えたこと。
人間は生まれ落ちた瞬間から既に「死」に向かって歩んでいる。人間誰でも、どんな形てわ迎えるにせよ「死」は免れない。まあ、ごく幼い頃は自分が死ぬなんて全然意識していないだろうけど(私もそうでした)。
でも、物心つく頃になると自分もいずれ否応なくこの世に「サヨナラ」を告げる時が来ることが判ってくる。だから「死」が怖くなってくる。
日がな一日そんなことを念頭において生きているわけではないけれども、おそらく心の奥底或いは無意識層でそれをいつも意識している。
だからホラー映画とかホラーゲームで他人が死ぬのを怖がったり楽しんだり(というと語弊があるか)して、“自分の死’という動かしがたい(未来の)現実から一時でも気をそらそうとしている、といえば言い過ぎだろうか。
人生100年時代とはいうけれども、やはり60歳を過ぎると現実に“あと何回桜を見れるかな“とか考えるようになる。自分の余命が両手の指をそんなに何回も折り返さなくても数えられるようになる。
別に自分から死ぬ気はないけど、「死」を怖れるというよりも「死」を受け止めるという覚悟が出来てくる。
だから死ぬのがそんなに怖くなくなる(少なくとも私は)。
どから最近どんなホラー映画を観ても対して怖いとは感じなくなってきているのかな。
④
2.5 入所者ガチャ
2026年6月12日
PCから投稿
デイブ・クリーリーを演じるジョン・リスゴーの怪演が強烈な印象を残す作品。
描かれるのは、ケアハウス(老人ホーム)の中で行われる陰湿かつ執拗ないじめ。
長期入居者という立場を利用し、クリーリーは弱い者や気に入らない者を巧妙に追い詰めていく。
元判事として権威もキャリアも持っていたステファンですら、この施設では手のかかる一人の高齢入居者に過ぎないので、真実を訴えようとしても、「認知症ではないか」と疑われ、まともに取り合ってもらえない。
この作品が恐ろしいのは、人が人を追い詰めるていく悪意。
気になったのは、元判事なら、もう少し周囲に被害を納得させられるような客観的な証拠集めを試みても良かったんじゃないかとか、もうちょっと施設の職員が気がついても良かったんじゃないかと思ってしまったけれど、高齢入居者、「死」が身近なだけだから、それほど大騒ぎする問題でもないのか…。
ラストも印象的。
自然死であれ事故死であれ、あるいは悪意によって命を縮められたとしても、この施設にいる人々の残された時間は決して長くはないんだよ。
そんな残酷な現実を突きつけてくるような終幕。
4.0 老いるショック!!
2026年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
たぶん、若い人がみたら、見かけも行動も醜悪な老人たちが勝手にマウントを取り合ってるだけの退屈な映画。
今も昔も石油危機(要因は様々だけど)になると「オイルショック」などと言いますが、私のような(前期高齢者手前の)高齢者予備軍の人間にとっては、なんとも恐ろしい映画でした。若いうちは「未来」に輝かしいものを想像することができるけど、身体的にも精神的にも「老い」を実感することが増えてくると、未来には「絶望」しかないような気分になることがある。
・認知症になる自分
・介護が必要になる自分
・自分では気づかないまま、偏屈と頑固ばかりが増殖して周囲の雰囲気を暗くする老害人になってしまう自分
そんな姿ばかりを想像してしまう。
映画やドラマで、ほのぼのと心が暖かくなる老人映画はたいてい女性が主人公(倍賞千恵子さんや宮本信子さんなど?)で、男性が主人公の老人映画は総じて観ていて辛くなる(「オットーという男」も最後はホッとできたけど、映画的なラストの展開のおかげ)。
健康寿命という言葉があるけれど、運よく身体的に大きな病気や怪我をせずに長生きできたとしても、精神的な健全さを維持向上させるためには、家族であろうが、施設であろうが、円満で穏やかな人間関係が必要。そのために心掛けておかなければいけないことはたくさんあるはずだけど、一番わかりやすいのが、「いつも誰かと比較して自分は恵まれていない、と思う負の気持ちを持たないこと」。たとえば、「仕事で目標を達成できた」というような自己達成感が味わえなくなると、人はどうしても自分の価値を周囲の他人との比較で行うようになってしまう。
老化で前頭葉の働きが衰えてくると、感情の抑制が難しくなってくるから、なるべく若いうちから、抑制しなくてもいいような穏やかな感情の人間になる訓練をしておいたほうがいいような気がする。
「どうでもいいことでマウントを取りにいったり、コンビニや病院でちょっと配慮の足らないような対応に接遇した場合でもいちいち怒ったり文句を言うようなことは絶対にしないようにしよう。」
そんなことを考えてしまうのでした。
※元オールブラックスのウイングだったと思われる同部屋のご老人が、ハカ(闘志を鼓舞するマオリ族の伝統的な舞踏)を披露して戦いを宣言したシーン。
ラグビー好きには堪らない、というより複雑な感覚を与えます。
3.0 どう噛み跡を残すか
2026年6月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会
ジョン・リスゴーの屈託ない笑顔と陽気なダンスに戦慄させられるとは!
更に「ぷんすこ」しているジェニー・ペンにこれ程まで屈辱を与えられるとは思わなんだ!
老人施設での単なるいざこざ、で片付けるにはあまりにもレベルが違い過ぎる恐ろしい状況。
1人が好き勝手に振る舞い他者を蔑ろにする。
人々は声をあげて非難する事も許されない。
閉塞された空間で逃げる事のできない恐怖がひしひしと伝わってきました。
監督自身、「どう噛み跡を残すか」という事に拘っているとの事ですが、充分過ぎるほど噛み砕かれました。
もう老いへの不安と恐怖が募る一方です。
何より体調管理と健康維持は欠かせない、と痛感しております。
