
【画像・写真3枚目】「限りなく白く」斉藤心春、苦手な歌と向き合った日々「手を伸ばすのは 藍なんだ」…虹の7色に込めた仲間への思い
Photo By スポニチ
北海道を拠点に活動するアイドルグループ「限りなく白く」。メンバーの斉藤心春にとって、地元・北海道の象徴である「さっぽろ雪まつり」のステージは特別な場所だ。だが今、その心は北の大地を越え、夏の祭典「TOKYO IDOL FESTIVAL 2026」(TIF)へと燃えている。一度は逃した夢の舞台へ、見事“返り咲き”を決めた思いに迫った。(「推し面」取材班)
「昨年のTIFに出られなかったことがすごく悔しくて……」。2024年に初めて出場し、その輝きを知った夢の舞台。昨夏、自分たちの名前がなかったという現実は、「『限りなく白く』っていう名前がまだ広まっていないんだな」という事実を、残酷なまでに突きつけた。その日から、グループの、そして自身の闘いが始まった。
一度知ったステージの輝きと、それを失った悔しさ。その両方が、メンバーを突き動かす原動力となった。地方でのイベント一つひとつで、どうすれば名前を覚えてもらえるか、どうすれば心に届くパフォーマンスができるか――。試行錯誤を重ね、見事に今回の出場をつかみ取った。
その飾らない素直さと、底抜けの明るさが全国区で見つかった瞬間があった。2年前の夏。TIF出演をかけた新宿でのイベント。そのステージで、都心の暴力的なまでの熱気に、道産子アイドルは衝撃を受けた。MC中、「北海道から来て東京どうですか?」と問われ、思わず本音が口をついて出た。
「東京って人が住むとこじゃないですね」
会場は爆笑の渦に包まれた。バックステージに戻ってから、大人たちに怒られるのではないかとビクビク身を縮めていたが、スタッフからの「面白かったよ」という言葉に安堵の息を漏らしたという。今でも古参ファンから愛を込めていじられる、伝説の「定番ネタ」が誕生した瞬間だった。
そうして見事につかみ取った、初めてのTIF本番。お台場のステージから見上げた景色は、テレビの向こう側の「作り話」が現実になったような光景だった。そびえ立つフジテレビの球体展望室。行き交う無数のアイドルたち。「あの時は本当に『東京すげえ』『ここが芸能人のいる場所なんだ』って圧倒されました」。再びあの場所に立てる喜びは、ひとしおだ。
そんな斉藤を支える言葉がある。「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」だ。何事にも前向きに、わき目もふらずひたすら突き進むという意味を持つ。ファンからかけられる「王道アイドルだね」「アイドルらしいのは心春ちゃんだよね」という言葉が、何よりの喜びであり、自分の信じる道が間違っていないという確かな手応えとなっている。
今年の夏は、TIF以外にも数多くのフェスに挑む。「アイドル好きな方がいっぱい集まる場所で、いかに『限りなく白く』を1人でも多くの方に知ってもらえるか……」。そして、返り咲きを果たしたお台場のステージで、自身のアイドル人生の原点である「=LOVE」のパフォーマンスを見ること。それが、多忙な夏を駆け抜けるための、ささやかで大切な楽しみとなっている。
この景色を、もう一度たくさんの人と見たい。悔し涙を乗り越えた先に、再びつかんだ夢の舞台。その光景を、今年はもっと大きなものにしてみせる。
