アナス・トマス・イェンセン監督(中央)、『さよなら、僕の英雄』撮影現場にて © 2025Zentropa Entertainments4ApS & Zentropa Sweden AB.

    北欧の名優マッツ・ミケルセンの新作映画『さよなら、僕の英雄』より、アナス・トマス・イェンセン監督がキャスティングや撮影舞台裏を語った日本向け特別インタビューと、メイキングスチール2点が解禁された。

    本作は、本国デンマークで実写映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットを記録し、同国のアカデミー賞にあたるロバート賞では13部門14ノミネートを果たして観客賞を受賞するなど、すでに国内外で大きな反響を呼んでいる注目作だ。

    ▼映画『さよなら、僕の英雄』マッツ・ミケルセンが魅せる驚異の身体能力

    (左から)マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コス、『さよなら、僕の英雄』撮影現場にて © 2025Zentropa Entertainments4ApS & Zentropa Sweden AB.(左から)マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コス、『さよなら、僕の英雄』撮影現場にて © 2025Zentropa Entertainments4ApS & Zentropa Sweden AB.(左から)マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コス、『さよなら、僕の英雄』撮影現場にて © 2025Zentropa Entertainments4ApS & Zentropa Sweden AB.

    監督を務めるのは、『愛を耕すひと』の脚本などでも知られるデンマークの鬼才アナス・トマス・イェンセン。自身の監督作品すべてでミケルセンを起用してきたイェンセン監督にとって、本作は待望の監督6作目となる。

    今回解禁されたインタビューでは、今年60歳を迎えたミケルセンが元ダンサーとしての高い身体能力を遺憾なく発揮し、ほぼスタントなしで撮影に挑んだ舞台裏が明かされている。スタントコーディネーターが懸念を示すほどの非常に狭い窓から飛び出すシーンも、ほぼCGなしで見事に演じきったという。

    【動画】映画『さよなら、僕の英雄』予告編

    『さよなら、僕の英雄』予告編|6月19日(金)より全国公開

    物語は、服役を終えた弟のアンカー(演:ニコライ・リー・コス)が15年ぶりに再会した兄のマンフレル(演:マッツ・ミケルセン)の大金隠し場所の記憶を呼び起こすため、あの手この手で奔走する奇想天外なドラマ。人間のアイデンティティの混乱や喪失、再生といったテーマを、監督独自のユーモラスかつ味わい深い視点で描き出している。

    ▼映画『さよなら、僕の英雄』アナス・トマス・イェンセン監督インタビュー

    『さよなら、僕の英雄』より(左)、アナス・トマス・イェンセン監督(右)写真:Rolf_Konow/Elisabetta A. Villa/Getty Images『さよなら、僕の英雄』より(左)、アナス・トマス・イェンセン監督(右)写真:Rolf_Konow/Elisabetta A. Villa/Getty Images『さよなら、僕の英雄』より(左)、アナス・トマス・イェンセン監督(右)写真:Rolf_Konow/Elisabetta A. Villa/Getty Images

    ―――マッツ・ミケルセンやニコライ・リー・コスをはじめ、これまで何度もタッグを組んでいるキャストが多く登場します。脚本を書く前から配役は考えていたのですか?

    マッツ、ニコライだけは当て書きをしました。そのほかのキャストは脚本を書いてから、配役を進めています。兄弟の実家で民泊を営んでいるマグレーデ役など、大がかりなオーディションを検討していた人物もいましたが、考え直してソフィー・グローベールに声をかけたんです。新たに発見したキャストといえば、自分をポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンだと思い込んでいるハムダン役のカルド・ラザーディです。

    ―――撮影中の印象的なエピソードを教えてください。

    マッツ演じるマンフレルが自暴自棄になるところです。60歳にも関わらず、ほとんどのスタントを自分でやると言い、小さな窓から飛び出すシーンもスタントコーディネーターに「さすがに本人だと難しいかも」と言われていたのに挑戦していました。さすがダンサー!数センチ狂っていたら肩が外れるほどの非常に狭い窓から見事に飛び出していましたね。そういったシーンはどれも面白すぎて、ずっと忘れられません。

    【動画】映画『さよなら、僕の英雄』本編映像

    【本編映像 】兄弟の絆編 『さよなら、僕の英雄』|6月19日(金)より全国公開

    ―――現場はどのような雰囲気で進んでいきましたか?

    めちゃくちゃ楽しかったです。今回の作品に関しては、みんなでサマーキャンプに行って、寝食をともにして撮影する、みたいな時間でした。ただ、撮影時のルールが変わって、一作目は53日間の撮影期間を設けられたのが、今は30日間でアップしなければならないんです。

    以前よりも時間がタイトなのと、撮影クルーの規模も大きくなっていたので効率よく撮影することが求められたので、集中力を高めて向き合いました。コメディとしていいものを作るには真剣向き合う必要があるので、その点はみんなで努力しました。

    マッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japanマッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japanマッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japan

    ―――他者とのコミュニケーションが生む新しい視点といったものがこれまでの作品でも描かれてきました。監督ご自身もそういったコミュニケーションを普段から大切にしているのでしょうか?

    一番大切なことだと思っています。子どもたちにも毎日伝えているのですが、自分と意見が違う人や自分が好ましいと思っていない人、価値観が受け入れられない人と対話することが重要です。

    いつも世界の問題は、それぞれのグループに縛られてしまい外部の人々とコミュニケーションを取らなくなっていることから始まるんです。人類はコミュニケーションをとることができるからこそ、これまで生存して来られたんだと思いますし、政治だけでなく普段の生活からやるべきことだと思っています。

    マッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japanマッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japanマッツ・ミケルセン=6月5日、東京・新宿で『さよなら、僕の英雄』の特別先行上映会にて ©The Hollywood Reporter Japan

    ―――日本の観客にメッセージをお願いします。

    この作品はアイデンティティや、自分が何者であるかということを描いています。なので、誰が観ても何か感じてもらうことができるはずです。ぜひ劇場でご覧ください。

    映画『さよなら、僕の英雄』は、6月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

    <『さよなら、僕の英雄』作品情報>

    ■監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン
    ■出演:マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コス
    2025年/デンマーク=スウェーデン/1時間56分/シネマスコープ/デンマーク語・スウェーデン語/原題:Den sidste viking/日本語字幕:吉川美奈子/PG12
    ■配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
    ■公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/goodbye-myhero ■公式X:@sayonara_eiyu

    記事/和田 萌

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