中村玉緒さん
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     女優の中村玉緒(なかむら・たまお、本名奥村玉緒=おくむら・たまお)さんが死去したことが分かった。86歳。歌舞伎界の名門に生まれ映画スターとして活躍しながら、バラエティー番組では“天然ボケの愛されキャラ”としてお茶の間に長きに渡り愛された。

     
     玉緒さんは1939年7月12日に京都府で生まれた。歌舞伎界の名門「成駒屋」の出身で、父は二代目中村鴈治郎、兄は四代目坂田藤十郎という芸能一家に育った。

     1953年に映画デビュー。翌1954年に大映と専属契約を結び、本格的に映画界へ進出した。映画「銭形平次捕物控」シリーズや「赤堂鈴之助」シリーズなどに出演。そのほかにも純情な娘役やお姫様役で時代劇映画に数多く出演し、看板女優として活躍した。1961年には映画「ぼんち」「大菩薩峠」での演技が高く評価され、第11回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。実力派女優としての地位を確立した。テレビ界でもドラマ「いのちの現場から」シリーズや「おばはん刑事!流石姫子」シリーズなどで主演を務めた。

     私生活では1962年、俳優の勝新太郎さんと結婚。名優を支える良き伴侶としても知られ、1997年に勝さんが亡くなるまで35年間連れ添った。

     その後、明石家さんまにその天然の才能を見出され、「さんまのからくりTV」などで大ブレーク。天然で飾らない人柄がお茶の間に親しまれ、幅広い世代から支持を集めた。

     2001年には京都市特別観光大使、2011年には京都名誉観光大使に就任。近年も映画やCMなどで活動を続け、映画スター、テレビ女優、バラエティータレントと時代に応じて活躍の場を広げてきた。

     昭和、平成、令和と三つの時代を駆け抜けながら、変わらぬ存在感で人々を魅了し続けた。

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