1979年に創刊、80~90年代のティーンエイジャーを夢中にさせ、中学校や高校では「クラスに必ず1冊」の存在感を誇った雑誌が『My Birthday』(実業之日本社)です。今なおそのインパクトが記憶に新しい『My Birthday=マイバ』の世界を紹介する展覧会が弥生美術館(東京都文京区)で開催されます。
歴代の『My birthday』 実業之日本社
『My Birthday』展 80~90年代を席巻した 占いカルチャー少女雑誌
会期:2026年7月4日(土)~9月27日(日)
休館日:月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)は開館→翌21日(火)休館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3)1階~2階
Tel:03-3812-0012
同時開催:弥生美術館3階会場 高畠華宵展
竹久夢二美術館
あなたも目利きに! 竹久夢二入門 展 ー夢二絵の見かた&楽しみかたー
入館料:一般1200円/大・高生1000円/中・小生500円
*竹久夢二美術館と併せてご覧いただけます
※当館でのお支払いは、現金のみです
アクセス:地下鉄千代田線「根津駅」1番出口より徒歩7分
地下鉄南北線「東大前駅」1番出口より徒歩7分
JR「上野駅」公園口より徒歩25分
特別協力/実業之日本社 説話社
同館ホームページ:https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
少女が自分を見つめる重要なツール
『My Birthday』は毎日の星占い記事を中心とした少女向けカルチャー誌。クラスの誰かが持ちこんだ『My Birthday=マイバ』を囲み、その日の運勢に一喜一憂した記憶がある方も多いでしょう。最盛期には40万部を誇り、〈おまじないブーム〉も巻き起こしました。魔女っこ、妖精、おまじない―大人の今ならクスッと笑えますが、読者少女にとって、それらは自分を見つめるための重要なツールでした。
『My Birthday』1988年4月号表紙 実業之日本社
青春の悩みを打ち明ける場
『My Birthday』は読者投稿欄にも力を入れていました。単なる占い雑誌ではなく、人間関係や進路などの青春の悩みを打ち明け背中を押してもらえる場として、『My Birthday』は読者に求められてきたのです。2006年に休刊したものの、2012年にはムック本で復活、2026年6月(予定)には待望の『My Birthday 愛蔵版 1979~2006』(実業之日本社)が刊行されるなど、今なお読者の心に刻まれています。
まつざきあけみ画『My Birthday』1981年4月号表紙原画 個人蔵 ©まつざきあけみ
かつての執筆者、編集部員と魅力を掘り下げ
本展覧会ではかつての執筆者・編集部員らの協力のもと、その魅力を掘り下げます。まつざきあけみ、野崎ふみこらの美麗な表紙原画は必見!様々なイベントも開催します。
野崎ふみこ画『My Birthday』1987年3月号表紙原画 個人蔵 ©野崎ふみこ
<My Birthday はこんな雑誌です!>
①日本初! 世界でも類をみない<少女向け占い雑誌>
社会的地位やお金をもたないティーンエイジャーは商業的にはターゲットにならないもの。そうした発想ではなく、少女たちの悩みに寄り添い、優しく背中を押すために誕生しました。
②毎日毎日の占いが掲載
青春の日々を生きる中高生にとっては、毎日がハプニングの連続。「一か月」などと悠長なことをいわず、その日その日の運勢を示してくれた『My Birthday』が、読者にフィットしました。
③<おまじないブーム>を巻き起こす
「占いで予測し、おなじないで背中をおしてもらう」のが『My Birthday』の流儀。運命を受け入れるだけではなく、〈おまじない〉で願いを叶えようとするポジティブな姿勢が幸運を呼ぶのです。
④西洋の伝承・伝説や神秘学などを、日本の少女にわかりやすく紹介
ルネ・ヴァン・ダール先生の「魔女っこ」、エミール・シェラザード先生の「妖精さん」、マーク・矢崎先生の「おまじない」が、人気を呼びました。マドモアゼル・愛先生はホロスコープを研究し、読者にやさしく伝えました。当時はまだ珍しかった本格的なタロットカードも付録としてつきました。
まつざきあけみ画『My Birthday』1981年10月号表紙原画 個人蔵 ©まつざきあけみ
⑤一流の漫画家・イラストレーターを起用し、ビジュアル面でもリード
まつざきあけみ(掲載期間:1979~1984)、野崎ふみこ(1984~1990)、小沢真理(1991~1996)、西田協子(1996~2004)、TAMMY/イトウタミコ(2004~2006)の5人が表紙を担当。それぞれの持ち味で、時代の雰囲気を先取りしながら雑誌の顔をつとめました。
野崎ふみこ画『My Birthday』1987年4月号表紙原画 個人蔵 ©野崎ふみこ
⑥読者投稿欄に力を入れる
読者の悩みや成長に寄り添うあたたかな編集方針が特徴。その月の誕生日の人を紹介するページで、投稿者全員を必ずページに掲載しました。イラストの投稿欄からはプロの漫画家も育ちました。また、読者集会を全国で開催し、原宿や編集部のあった早稲田にショップ「魔女っこハウス」を設けるなど、読者と直接触れ合える場を作りました。全員プレゼントや会員制度もありました。
<お楽しみ様々>
★学芸員によるギャラリートーク
7月18日(土)、8月22日(土) いずれも14時~約40分 事前申込不要/要入館料
★昭和ガーリー文化研究所の〈ゆかしなもん〉さんが秘蔵の『My Birthday 』グッズを披露してくださいます。
★ラフォーレ原宿で関連イベントを開催
ラフォーレ原宿 B0.5 愛と狂気のマーケット内、vanilla ブースで『My Birthday 』 の表紙を使ったアパレル雑貨を展開します。7月1日~9月30日予定。
展覧会に合わせて新刊書籍も刊行
「『My Birthday』愛蔵版 1979~2006」 実業之日本社
「『My Birthday 』愛蔵版 1979~2006」
(My Birthday編集部・編/実業之日本社/2026年6月25日刊行予定)
予約受付中。お求めは、実業之日本社のサイト、アマゾンなどへ。
(美術展ナビ編集班)
