「スター・ウォーズ」シリーズファン待望の7年ぶりとなる劇場映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)。5月22日に日米同時公開され、日本でも6日間で興収10億円を突破し、動員数も60万人に到達。従来のファンに加え、本作から入門した新規のファンも巻き込んで大躍進中。孤高の賞金稼ぎであるマンダロリアン/ディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)と強大なフォースの力を秘めたグローグーの絆の物語がシリーズの可能性をさらに拡大させている。本作では2人以外のサブキャラクターも魅力的に描かれているが、実はこれまでの「スター・ウォーズ」シリーズに登場していた者たちも多数。そんなキャラクターたちにスポットを当て、その背景などを紹介したい。
狡猾なジャバ・ザ・ハットのいとこ、ハット・ツインズ
本作で重要な役割を担ったハット・ツインズとロッタ・ザ・ハットを紹介する前に、“ハット”という種族について簡単に解説していこう。ハット族は銀河の辺境で長きにわたって裏社会の大部分を牛耳ってきた一族。“ハット・クラン”と呼ばれる巨大な犯罪組織を形成し、スパイスや奴隷の売買、禁制品の密輸、海賊行為、賭博場の経営などを行って莫大な富を築いてきた。ハット・クランは5つのファミリーで構成されており、その長老が集まる大評議会でそれぞれの縄張りや取り分を守る約束が交わされ、その模様がテレビアニメ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」などで描かれてきた。
ジェダイが滅ぼされ、銀河帝国の統治が始まったあとも、大評議会をまとめていた大物であるジャバ・ザ・ハットは、帝国軍の手が届きづらい銀河辺境の惑星タトゥイーンにあるモス・エスパという街に本拠を置いて権力を維持してきた。しかし、ジャバは『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』(83)でルーク・スカイウォーカーやハン・ソロを処刑しようとした際に、レイア姫の反撃に遭い死亡してしまう。安定した基盤の上に作られた犯罪組織は長を失うことになり、その後釜をねらう権力争いが勃発することになる。
ジャバのいとこにあたるハット族の双子、ハット・ツインズ[c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
その状況に現れたのが、ジャバのいとこにあたるハット族の双子、ハット・ツインズだ。狡猾な双子は、同じくモス・エスパを統治しようとするボバ・フェットと対峙。その抗争はドラマ「ボバ・フェット」で描かれており、ボバ・フェットの助っ人としてマンダロリアンとグローグーも戦いに加わった。そして、ハット・ツインズの目論みは、力をつけ始めていた別の犯罪組織パイク・シンジケートの介入によって早々に頓挫。その後、ハット族の本拠地である惑星ナル・ハッタに隠遁していたのは映画本編を観ての通りだ。
権力争いに翻弄されてきたロッタ・ザ・ハット
本作前半におけるマンダロリアンとグローグーのおもな任務となるのが、行方不明となったジャバ・ザ・ハットの息子ロッタ・ザ・ハットを確保するというものだった。ロッタが初登場したのは、テレビアニメ版に先駆けて制作された劇場アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(08)。時代は銀河帝国の誕生以前で、分離主義勢力との戦争の最中にあった旧共和国陣営は、何者かに誘拐された息子ロッタを救出してほしいというジャバからの依頼を受け、のちのダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーと彼の師、オビ=ワン・ケノービ、アナキンのパダワンに選ばれたアソーカ・タノに事態を対処させる。
【写真を見る】“ロッタちゃん”と呼ばれ人気に!?ジャバ・ザ・ハットの息子ロッタ・ザ・ハットがムキムキでカッコいい![c]2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
ロッタを誘拐したのは同じハット・クランに所属し、分離主義勢力と手を組んでいたジャバの叔父だった。当時10歳で幼少期から権力に利用されてきた彼は、それから30年ほどが経過したあとでも同じような境遇にあったのだ。ちなみに、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』内に映しだされた子ども時代のロッタはおそらくこの頃。また、映画本編では叶わなかったが、ロッタはアソーカとも面識があるので、今後のシリーズでは2人の再会も描かれるのだろうか?
