物語も終盤に向かう中、TBS日曜劇場『GIFT』で注目を集めているのは、劇中で奮闘する車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」(以下、ブルズ)の迫力ある試合シーンだ。
【写真で見る】車いすラグビー選手を演じる山田裕貴さん、細田佳央太さんらの姿も・・・ドラマ『GIFT』場面写真
コートを駆け抜ける競技用車いす(通称:ラグ車)や、選手同士が激しくぶつかり合うスピード感、そして主人公・伍鉄文人(演・堤真一)の内面世界を映し出す幻想的な“宇宙表現”――。その映像を支えているのが、VFX(Visual Effects=視覚効果)スタジオ「jitto」だ。
MVや広告、アニメ、映画など多彩な映像作品でVFXを手がけてきた同スタジオが、本作で挑んだ新たな挑戦とは――。車いすラグビー日本代表が金メダルに沸いた熱狂の裏で始まっていた、約1年にわたる挑戦。そこには、徹底したリアリティーへのこだわりがあった(メイン画像=ドラマ『GIFT』第6話でVFXの宇宙空間を取り入れたシーン/「jitto」提供)。
■“金メダル直後”に始動した、『GIFT』映像プロジェクト
本作の“舞台”となっている「車いすラグビー」は、日本代表が2024年パリパラリンピック™大会で悲願の金メダルを獲得したことも記憶に新しい。日本は現在、世界ランキング1位(2026年4月現在)の実力を誇り、今最も注目を集めるパラスポーツの一つだ。
同社・CGスーパーバイザーの尹(ユン)剛士さんによると、本作の撮影手法などを固めていくための会議は、ちょうどパリパラリンピックの熱狂が続いている頃に始まったと言う。
本作の企画・原案も手がける平野俊一監督が、「車いすラグビーの試合を“斬新”な手法で撮影したい」と、VFXの映像技術を取り入れることになった。
VFXは、CG合成や3Dスキャン、モーション制御カメラなどを駆使し、実写では撮れない映像や感情表現を可能にする技術だ。近年は映画やテレビドラマでも活用が進み、リアルとCGの境界を越える新たな映像体験も生み出す。
その効果を本作でも採用することになり、時はパリパラリンピック直後。尹さんは「日本代表が金メダルを取り、試合は僕も見ていたので、『どう撮っていけば迫力が出るか』といった監督のお話にも、『こういうことができたら面白いですよね』とスムーズに返せました」と明かす。
