MUJI BOOKSは2015年のスタート以来、「ずっといい言葉と。」をコンセプトに、本のあるくらしを提案してきた。紙の本は、文字や絵で情報を伝えるだけでなく、ものとして空間に存在し、人とともに時間を重ねていく。デジタル画面の中で瞬く間に消えていく情報の断片とは異なる、立体的で複合的なメディアとして捉えられている。
今回の展覧会タイトルにも含まれる「ブック・アクティビスト」とは、読む人、売る人、届ける人、綴じる人、印刷する人、書く人など、本に関わるすべての人を讃える言葉だ。イルマ・ボームが約40年にわたり手がけてきた500冊を超える本の仕事を通して、紙の本をさまざまな視点から読み解く。
本展に合わせて制作された書籍『ブック・アクティビスト』は、手のひらに収まるほど小さく、辞書のように分厚い一冊。膨大な情報の中から必要なものを取り出し、紙の本というかたちで構築していくイルマ・ボームの仕事は、素材を選び、工程を見直し、必要な機能を満たすプロダクトとしてかたちにする無印良品のものづくりとも重なる。
会場では、イルマ・ボームが生み出してきた他に類を見ない紙の本をはじめ、MoMAやポンピドゥー・センターに収蔵されている貴重な本、普段目にする機会の少ない手づくりの小さな本の模型、製紙会社と共同開発した紙「IBOペーパー」などをアジアで初めて展示する。さらに、書籍から抜粋した「ずっといい言葉」の数々も紹介される。

mini models ©Mathieu Lommen

past Exhibition Photos by Petr Cox and Gert Jan van Rooij, All photos courtesy Irma Boom

past Exhibition Photos by Petr Cox and Gert Jan van Rooij, All photos courtesy Irma Boom
会期中には、イルマ・ボームによるサイン会やトークイベントも予定されている。
プロフィール
イルマ・ボーム(Irma Boom)
グラフィックデザイナー。アムステルダムを拠点に活動し、主にブックデザインを手がける。1991年にイルマ・ボーム・オフィスを設立。これまでにアムステルダム国立美術館、実業家パウル・ファン・フリンシンゲン、インサイド・アウトサイド、ニューヨーク近代美術館、クラウス王子基金、プラダ財団、マセラティ、ヴィトラ、NAi出版、国連、テート・モダン、シャネルなど、500冊を超えるコミッションワークを手がけてきた。1992年以降はアメリカのイエール大学でシニア・クリティックを務め、世界各地でレクチャーやワークショップを開催。グーテンベルク賞を歴代最年少で受賞し、2014年にはヨハネス・フェルメール賞(オランダ王立芸術賞)を受賞している。
ウェブサイト:https://www.irmaboom.nl/
Instagram:@irma_boom_amsterdam
開催情報
『ブック・アクティビスト』 Irma Boom: Book Activist 展
会期:2026年6月5日(金)― 2026年8月23日(日)
会場:無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座 3-3-5 無印良品 銀座 6F
開館時間:11:00-21:00
休館日:店舗に準ずる
観覧料:入場無料
主催:株式会社良品計画
企画協力:イルマ・ボーム、FRAGILE BOOKS
グラフィックデザイン:イルマ・ボーム・オフィス、SHIMA ART&DESIGN STUDIO
施工:HIGURE 17-15 cas
協力:アラード・ピアソン博物館、Reflex GmbH & Co.KG、守先正、FRAGILE BOOKS
助成:オランダ王国大使館
ウェブサイト:https://atelier.muji.com
Instagram:@ateliermuji_ginza
※会期や時間などの予定変更、またはイベント等によって展示品の一部が見られない日時が発生する場合あり。
